第7話 旅立ち、次の街へ
「ケイ、買出し行くぞ?」
「は〜い」
俺達は次の町に行くために必要な準備をするため市場に行くところだ。
「ケイ、今度は携帯食料を僕の分まで食うのは止めろよ?」
「お腹が空いたら保証は出来ないね」
携帯食料を多めに持っていくことにしよう。
ちなみにそのことはケイには言わないで置く、「多めならいいじゃ〜ん」とか言って食べてしまいそうだからだ。
「とにかく買い物行くぞ?」
「うん」
「ケイ、とりあえず目に入ったものを片っ端から買おうとするのは止めないか?」
市場を歩いているとやはり食品なども多く売られている、ケイは歩いていて目に入る食べ物を片っ端から食おうとしている。
「|らっておらかふいてるんらもん《だっておなかすいてるんだもん》」
今はイカ焼きを食いながら歩いている。
「口に物が入っている時に喋るなよ、ケイ」
行儀が悪い。
「大体、さっき飯食ったばかりだろう?」
「腹が減っては戦は出来ぬって言うじゃん?」
「別に戦う分けでもないし戦場に行くわけでもないけど?」
「今から僕らは旅と言う名の戦場に行こうとしてるんじゃないか」
「屁理屈言ってないで買い物終わらせるぞ?」
「はいはい、分かりました」
「ケイ、終わったな?」
「うん、終わった」
旅立ちの準備が終わった。
ちなみに買ったものは
・携帯食料
・水
・着替え1人1着
・地図
・ギルドカード入れ(一応はカイが両方持つことになっているが紛失する可能性を低くするため)
・今日の晩飯の為の食材(調理器具は既に持っている)
などである。
「あとは、宿を出るだけだ」
「料金はギルド長が払ってくれるんだよね?」
「まあ、そう言っていたけど何だか悪いな」
「良いじゃん、人の好意は素直に受けないと」
「そうか?まあこちらとしても助かるからな」
「そうそう」
「じゃあ、宿を出るか」
とりあえず2人とも担当の荷物を持って宿を出る。
「んじゃ、次の街にレッツゴ〜」
「ケイ、お前携帯食料も少し隠し持ってるだろ?」
「ギクッ!!何のこと……?」
「ギクッ!!とか口で言ってる時点でバレバレだ。早く携帯食料をこっちに渡せ」
「うぅ〜、……はい」
携帯食料ケイは1日分くらい隠し持っていた。
毎回毎回隠しているからバレバレだ。
「ほら、さっさと行くぞ!!」
「うん」
若干ションボリしながら歩いてくる。
「そんなに落ち込むなよ、次の街に着いたらガッツリ食おうな?」
そう言うとケイの顔がパアっと明るくなった。
「うんっ!!」
現金な奴。
「じゃあ出発だ」
「うん、出発だね」
とりあえず食料管理だけはしっかりしないと。