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第5話 与えられし能力

「ケイ、そろそろだ」


「ん?そう?」


「面倒だけどちゃんと働けよ?」


「世知辛いね…」


「何が世知辛いだ、食ったら働く、これ常識。大体俺達は食わなくても死なないのに食ってるんだぞ?」


「何言ってるの?食わなきゃそれはそれで苦痛は伴うでしょ?死なないけど」


「じゃあ食ったんだから働け」

そんな会話をしながら盗賊のアジトの中を突き進む。

ギルドからの依頼で俺達は盗賊のアジトの中に潜入中。

さっき見張りを気絶させてからあまり敵に遭遇していない。

「どうしたんだろうな?」


「そうだねぇ、どこかに攻めに行っているならまだしも、今は居るって話しだし」


「まあその分中に入るのが楽だけど、どこかに攻めに行ってたらやばい」


「でも、今はどうしようも無いでしょ?それにボスだけ居るかも」


「それに何だか俺達と似たような気配感じるし」


「でも、結構弱そうな気配じゃない?」


「まあね」

そんな感じで話をしながら歩いていると少し開けた部屋に出た。

「これってやばい?」


「やばいと言うより面倒だな」

そこには見張り以外の人がいっぱい居たわけで、さっき感じた俺達と似たような気配の人はボスっぽい人が居そうな場所に居るし何だか面倒。

「え〜、盗賊団のみなさん。今から言うことを聞いてください。そうすれば危害は加えません。今から言うこととは1つ、おとなしくギルドに降伏してください。

2つ目は捕虜になっている人達を帰してください」


「ふざけるな、そんな馬鹿みたいな要求飲み込めるわけ無いだろうがっ!!」

そうボスっぽい人が言って盗賊団の奴らは各々に武器を持って襲ってきた。

「交渉決裂だ、ケイ行くぞ」


「おっけー」

とりあえずぶん殴るのはケイがやるから俺は全員押さえ込むとしよう。

「ほれ、全員止まれ」

俺はサイコキネシスを使いその場に居る人を押さえ込んだ。

ボスっぽい人はかろうじて立っている。

「あんたはその能力どこで手に入れた?」


「先月、黒いローブを着た男がこの力をくれた、お前もか?」


「お前、その男はどこに行った?そいつは誰なんだ?何処に居る奴だ」


「し、しらねえよ。先月いきなり俺の部屋に現れて能力をくれたんだ。知り合いというわけじゃない」


「やっと手がかりをつかめたと思ったのに」


「ケイ、こいつらを全員眠らすぞ?時間は明後日まで眠らせておく。手伝ってくれ」


「どうするつもりだ?」

男が聞いてきた。

「俺達はその力が特別強くて人を生き返らせたりするとか以外なら大抵のことなら何でも出来る。その能力を奪ったりも出来るから吸い取っておいてやる。ケイ」


「うん、今から力をかなり使うからね、能力を貰うよ」


「「ハッ!!」」

力を2人で同時に吸い取った。

そうすれば均等に能力を吸い取ることが出来る。

「う…うう」

暫く呻いていたがすぐに気絶したようだ。

「ケイ、こいつらにやるぞ?」


「うん、明後日までだよね?余裕だよ」


「「ハッ!!」」

そうするとケイが殴っても気絶しないまま呻いていた奴も呻き声が聞こえなくなった。

「終わったな、さっさとギルドで報酬貰ってこよう。こいつらを捕まえるのはあいつらの仕事だ」


「早く報酬貰ってご飯食べたいな」


「まあ、大食い系にチャレンジしとけば金は掛からないけどギルドの酒場にお前はチャレンジ禁止にされそうだからな。金を払って食べる分には問題ないけど」


「さっさと報告行くぞ?」


「手がかりは手に入らなかったみたいだね?」


「ああ、読心もやったが嘘はついていないようだった」


「そっか、残念だけど気長に行こう」


「まあ俺達は死なないし。さあ、捕虜の人達を助けよう」


「うん」

俺達はとりあえず牢獄を探すことにした。



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