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第10話 邂逅、戸惑い、そして怒り

あれから、ケイは何度も見間違いをして掛け金をどーんと減らしていき、ケイの持ち金は無くなった。でもヤケになった俺が大博打に出て、全財産賭けると、賭けに勝ち、大金を手にすることが出来た。

「よかったよかった、これでお金にはしばらく困らないねぇ」

原因の張本人が何か言ってやがる、これで金に困らなくてもいずれ困るんだからなぁ。

「とりあえず、仕事だ仕事。王子、俺達はそのまま仕事こなして帰るから、王子は1人で帰ってくれ」


「ああ、分かった。父上にもそう伝えておく」







(カイも大変だな、ケイが大食いなばっかりに。それもただの大食いなら良いだろうが、あの量は化け物並だろう)

王子は城への帰路に着いていた。

辺りは夕陽に染まり始めている、街の家々からは夕飯の煙が上がっている。

人通りも少なくなってきていた。


その時、大きな馬車が通ってきていた。その馬車は王子の横に停まり、王子を無理やり連れ去ろうとした。

連れ去ろうと、という表現になっているのはあながち間違いではない。

その時にカイとケイが飛び出して、王子を掴もうとした腕を掴み返した。

そして全力で引っ張り出し、ソイツを見た。

カイとケイの顔に驚愕が見て取れた。

その引っ張り出した相手は………。

「「お前は!!!」」

その相手はカイとケイを不老不死にした相手だった。

「誰だ?」

その男は誰だ?コイツらとでも言いたげにカイとケイをじろじろと見た。

「おい!カイ、どうして?助けてくれたことには感謝するが……ギルドに向かったんじゃないのか?」

カイは男から目を逸らさずに答えた。

「仕事は、王様直々の仕事。王子の護衛だ」

王子は納得したけど納得がいかないといった表情で見ている。

「それで、コイツは誰なんだ?」

それにはケイが答えた。

「コイツは俺達を不老不死にした男、この要らない能力を俺達に勝手に押し付けた男だ!!!」

ケイは何時ものノンビリとした口調とはかなり違う言い方をしていた。

「俺達はずっと探していた、お前に不老不死にされたあの日からずっと旅を続けて」


「確かに俺はお前が言うようなことを出来るが、お前を元に戻すことは出来ないぞ?」


「ふざけるな!!俺達を早く元に戻せ!能力なんざ要らない、永遠の寿命なんて要らないんだ!」


「ずっと死を追い求める、そんな人生お前に分かるか?俺達はあの日から死にたかったんだ。確かに死ぬことは良い事とは言えないだろう、だけど終わるからこそ始まることもあるんだ」

そんな風に激情して捲くし立てるカイとケイを王子は唖然として傍観していた。

「あのなぁ、俺は不老不死だなんて言ってないけど?何を根拠に不老不死と決め付けているんだ?」

その一言にカイとケイの表情に戸惑いが。

「じゃあ、あの再生能力はなんだ?見た目も年を取らないし」


「それに普通の人間なら即死の怪我もすぐに治るし」


「それはただの副産物だ、俺の能力は、人の持つ超能力を引き出すことが出来る。

そして、お前ら2人はやたらと才能が強かったんだろうな、能力が全て使えておまけに年を取らない、そして怪我も治るほどの能力者になった。だが、能力も永遠に続くわけじゃない、お前らだって、つってもかなり時間はかかるだろうがいつかは死ぬぞ?」

カイとケイはどういう表情をしていいのか分からないようだ。

「つまりあれか?俺達は不老不死じゃなくて、これは一時的な能力で」

今まで追い求めてきた、それは――――――――――――

「そして、かなり時間はかかるが能力は弱まっていっていつかは――」

2人の望んだ答えになって返ってきた。

「「寿命が来て死ぬ」」

2人の言葉に男は頷く。どうしてこの男がそんな能力を持っていたのか、その辺りについてはカイとケイの耳には入ってはいなかった。

自分の寿命、それ一点にのみ集中する。それは今までの人生の大半の目的であり、その目的を作った原因でもある。

「かなり寿命は延びちまってるが、いずれは死ぬ。あの時村で俺を助けてくれたのは2人だけだったからなぁ、よかれと思ってやったことが迷惑かけちまったんだな」

すまなかったと言って謝る男に、カイとケイはただ戸惑うばかりだった。

「おい!」

そこへ痺れを切らした王子が話しに入ってきた。

「どういうことなんだ?あの能力とか不老不死とか」

そこでカイとケイがばつの悪そうな顔をする。

「王子、今は黙っといてくれないか?後で俺達から事情を説明するから」

そう言うと

「むぅ、お前が言うならしょうがない。ただし後でちゃんと話を聞かせてもらうぞ?」

その言葉にカイはああ、と返して男に向き直る。

「さて、俺達の旅の目的はお前に元に戻してもらうことだった。だがそれは出来ないと言う。そして不老不死では無いから、最大の目的でもあった「死ぬ」ということはかなり時間が掛かるが達成できる」

その続きをケイが引き継ぎ

「だけど、あんたが僕達をこんな状態にした。だからその責任として――」


「「能力やその他諸々で全力でボコる」」


「ことで許そうかと思う」

こういうので許せるのがカイとケイの良いところだ。

男は黙って聞いていたが、やがて

「あの、せめて能力は使わないで「「却下!!」」……ですか………」

まあ、これで一件略着ではあるのだが、皆さん1つ忘れてはいないだろうか?

まあ覚えている人も少なくは無いとは思うが、王子を攫おうとしたことについて。

カイは問いただし始めた。

「どうして王子を攫おうと?」


「えっと、俺が能力を与えた奴がまた乱暴な奴でさ、俺の能力を知ると自分にも与えろって言うんだ。じゃないと集団リンチだと言われて、俺自身には能力がないから脅されて仕方なく与えたんだが、今度はもっと能力の強い奴を連れて来いって言うんだ。能力が強いのは血が穢れが少ない、王族の血族が強いんだ。今までも貴族とかのほうが平民より強かった。だからどうせなら王子様さらっちゃえ!と……思…って…?」

カイとケイの怒りのボルテージが上がってきたようで、男に向かって

「「ソイツって何処?」」

と凄みの効いた顔で聞いた。色々あって驚いている上に、既に仲良くなった王子に間接的にとは危害を加えようとした相手は、2人にとってはちょうどいいストレスの捌け口になりそうだ。



今日はシンクロ率高いなぁ、まあ旅の目的は達成されたわけだが……コイツが死んでたら俺達が不老不死じゃないなんてことも分からなかったからなぁ、ボコるけど


のり「これって急展開過ぎだったよなぁ、やっぱり」

カイ「流石にこれは早すぎ」

ケイ「作者としては、この旅の目的終わらせて自分の好き勝手な設定に突っ走らせたいとか思っているらしいよ?」

カイ「そうなのか?」

のり「うん、だってさ、だんだんこのキャラ達を書くの飽き(殴)ボゴッ!」

カイ&ケイ「「削除完了!」」

カイ「ちなみに、作者は何処かのサイトさんで見た(何処なのかは覚えていない)駄文とやらを始めようとか考えているらしい、それは色んなキャラの設定を無視して、現代の物まで出てくるカオスな物らしい」

ケイ「新作の執筆にさっさと移りたいとか思っているらしいし。今度こそは設定を練りに練って、いい作品にしていこうと思っているらしいよ」

一同「というわけで、次回からはカイとケイの過去話がしばらく続いて終わりになるかと思われます!評価感想お待ちしておりますので気軽に送ってください!」


のり「……………………………お楽しみに〜 ガクッ」



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