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第1話 入国

「見えてきたよ、次の街の門」


「どれどれ……何か門のところに人が並んでない?」


「そうみたいだね、街なら必要ないよね?」


「早く行ってみよう、何で並んでるのか知りたいし」


二人は軽く走って門に向かう

並んでいる人々は商人や旅人のようだ。


そこの最後列に並ぶ商人に聞いてみた。


「あの〜、ちょっと良いですか?」


「あん?何だ坊主」


「何で並んでるんですか?」


「そりゃあお前、ここが領地の境目だからじゃないか」

二人は次の街までの道だけ覚えたら地図をもう見ないので何処の領地なのかとかは全然気にしていなかった。

「えっと、通るために必要なものは何かありますか?」


「何か身分を証明するものが必要だそうだ、旅人ならギルドカードとか持ってるだろ?」

ギルドカードは旅人全員に発行される、これは各地にあるギルドで見せると仕事を請け負うことが出来る。

受けることが出来るランクが決まっているので自分のランクに応じた仕事しか請けることが出来ない。

「ギルドカードで良いんですか?なら持ってるんで大丈夫です」


「そうか、なら俺の後ろが最後だからそこに並んで待つといい。数十分もすれば通ることが出来るはずだ」


「何でそんなに時間が掛かるんですか?ギルドカード見せれば良いだけなのに」


「最近物騒だから何処の境目でも関所があるんだ。そこで詳しく調べてはっきりと身分が判明するまで調べられる」


「面倒ですね」


「まあな、でもその間に他の旅人や商人から情報を手に入れることが出来るからいいさ」


「そうなんですか……ん?」

その時もう一人の少年が背中をつついて呼んでいた。

「ご丁寧に説明ありがとうございました」

そう言ってお辞儀をしてもう一人の少年のところに行くと

「無い」


「何が?」


「ギルドカード」


「は?」


「俺のが無い」


「またか」


「今思い出したんだけど地図に挿んでおいたから一緒に無くしちゃったんだ」


「じゃあ次からは僕が君の細かいもの全般を預かる。変わりに僕の大き目の物、例えば調理器具とかを運んでもらうよ」


「うう〜、分かった。重くなるのは嫌だけど仕方ない」


「君は細かい物無くす天才だからな」


「何だよそれ酷くない?」


「これくらい言わないと実感湧かないだろ?次からは気をつけるように、財布まで無くしても旅に必要な分以外渡さないからね?」


「分かった、分かったから領地に入るのはどうしよう?」


アレ(・・)を使えば問題ないでしょ?」


「まあ確かに」


「ほら僕らの番だから行くよ?」

話をしているうちに自分達の順番が来たようだ。


「ああ、荷物持つから待ってくれ」

そう言って手早く荷物をまとめると二人で門に近づいていった。

「お前ら身分を証明する物はあるか?」

兵士にそう聞かれると

「あのこっちの一人がギルドカードを無くしちゃったらしくて、何とかなりませんか?僕は持ってるんですけど」

そう言いながら兵士に自分のギルドカードを見せた。

「ッ!?失礼しました。あなたの保護によってこの方も入れることが出来ますがどうしますか?」


「じゃあそれでお願いします。中でギルドカードを再発行したらもう一度来ますんでその時僕の保護って言うのは解いてもらえますか?」


「分かりました、ではどうぞお通りください。良い旅を」

兵士がそう言って敬礼をした。

「丁寧にありがとう、では」

少年二人は門を通って領地に入ることが出来た。

「良かった、通してもらえた。でも君が何か問題起こせば僕の責任になるんだから早くギルドカードを再発行してもらわなくちゃ」


「そうだね〜、じゃあまずはギルド行こうか?」


「うん、再発行には数時間かかるから早めに行って夜にギルドカードを貰おう。仕事は明日に何か請けて次の街まで行くために必要な分の旅費が貯まり次第次の街に出発ってことで良いね?」


「うん、さあ行こう」

僕らはとりあえずギルドに向かって行った。


第1話です、自分にしては結構普通に出来たと思うんですけど皆さんから見てどうなんでしょう?

評価と感想をお待ちしております。


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