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第6話 仕事(ネル視点)

むぅ〜?

此処は………何処?

やけに立派な調度品があるようですが……。

「あ!ネル、起きたんだね」

む、ケイさん。

「あの、此処は何処です?ほとんど覚えてないんですが……?」


「あ〜、ネルは王様に会って居る時に緊張のあまり倒れちゃったんだよ」

目を逸らしながら答える。

「何で目を逸らすんです?」


「いや、なんでもないよ。うん、ほんとに」

目を逸らすどころか後ろを向いて逃げ出そうとしている。

私は襟を掴んで引き寄せると

「何かあったんですか?」


「あ〜、あったと言えばあったんだけど………」


「何があったんです!?早く教えてください」


「あ〜、言わないように言われてたんだけど……王がネルにセクハラ発言したせいで緊張が限界突破してネルのキャラがおかしくなって王様に色々言っちゃったんだよ」

黙っていたのに、ここぞとばかりに白状し始めるケイさん。

私が国王に対して何を言ったのか、それを教えてくれるケイさん。

だんだんと白くなる私。

「ケイさん、それは何割本当で何割嘘ですか?」


「10割ホントで嘘はナシ!」

もう諦めたとでも言うような顔で教えてくれたケイさん。

「………ケイさん」


「はっ、はい!?」

ちょっとビクついてる、あ、少し可愛い。

私の緊張と可愛いもの見た笑顔が混じって非常に微妙な顔になってるだろうなとは思うのですが、可愛いものは可愛い。

……話が逸れました。

「それで、ケイさん。私はどうすれば国王に許してもらえるのでしょうか?」

可愛いものみたおかげで少し落ち着きました。

「あ〜、それなら王様が悪かったって言ってるから、お咎めナシらしいよ」

あ〜、セクハラ発言の辺りは省くとして。

「今からどうすれば良いんでしょう?ケイさん」

今からすることがない、国王に謝りに行くべきか?いや、それはお咎めナシと言ってくれているのだからそこにわざわざ謝りに行くのも失礼というものだろう。

「あ〜、仕事でも行ってくれば?せっかく旅人になったんだし」

あ、私も旅人になったんでしたっけ?

それなら

「分かりました、とりあえず仕事の簡単そうな物をこなしてきます」


「無理は良くないからね、ネルも普通の人より強いとはいえ女の子なんだから」

嬉しいです、こんなに可愛い男の子に心配してもらえるとは。

「分かりました、無理じゃない程度に仕事をこなしてきます」


「ん、頑張ってね」

笑顔で言われるとやる気も起きるというものです。

「では、早速行ってきます」

手早く準備をして、ギルドへと向かう。








とりあえず仕事を請けた。

この仕事は他の旅人と協力して行う合同の仕事だ。

報酬は1人ずつ支払われる。

今回はモンスターの討伐、狩るモンスター自体はそこまで強くないのだが、群れを作って移動しているとのことなので数人の旅人で狩る。

それでも、カイさんとケイさんで片付けられるんだろうなと思った。

「あんたみたいなのに今回の仕事が勤まるのかねえ?」

変な髭を生やしたオッサンに言われた。

「貧弱な体格をしている、それに武器は何処にしまっているんだ」

変なローブを身に纏った若そうな男に言われた。

「途中で逃げ出さないでくれよ?」

おちゃらけた山賊っぽい奴に言われた。


正直言うと……………ウザイ。

だって可愛い要素が欠片も無い、これだったら今から狩りに行くモンスターの方が可愛げあるわ!!

ちなみに今から狩るモンスターの名前は「カルー」、草原などをピョンピョン飛び跳ねているモンスターで草を食べて生活している。

これだけ聞くと害の無さそうに聞こえるかもしれないが、跳躍力が結構すごい。

畑などに張ってある柵など簡単に飛び越えてしまう。

野菜なども食料の対象に入るので群れで来たりすると農家の人にそれは大きなダメージとなるわけだ。


ちなみに私の武器は銃だ。

以前私が勤めていた屋敷に武器商人が立ち寄ったことがあった。

その時にこれは使えそうだと買っておいた。

名前は「エエカトル」確か何処かの国の神の名前で風の神だったと思う。

拳銃の種類はコルトガバメント、小型なのでポケットにもすっぽりだ。

もう1つ私が持っている武器がある、そちらは消耗品では無い。

銃だけで対応するとどうしても限界が来る。

弾が無くなればそれまでだから、消耗品でない物も使うことにしている。

使っているのは多節棍、私の物は7節ある。

昔から使っている愛用で、折りたたんでコンパクトに出来る。

私のポケットは大きめなので、折りたたんで多少は嵩張る多節棍もポケットにすっぽり入った。



ラズ「どうも、少し遅れてしまいましてすいません」

カイ「その理由がオンラインゲームにハマっていたなんて言い訳にもならねえよ」

ケイ「ちょ〜っと今回ばかりは作者の悪い面が出ちゃったようだね」

カイ&ケイ「お仕置きだ!!」

ラズ「え!?ちょ、まっ!?う、うわわわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」


カイ「はい、読んでくださっているかたの分もお仕置きしておきましたので」

ケイ「なので、次回をお楽しみに〜」

一同「次回は、ネルのお仕事の続きです。またまたネル視点なのでお楽しみに〜」


ラズ「……………すいませんでした。ぺこ <(_ _)>


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