第4話 合流、そして王城へ(ネル視点)
つい先程私は旅人申請を終えてきた。
待ち合わせの場所は確かこの辺りのはず……居た。
市場に並べられた食べ物を涎を垂らしながら見ている。
これからは、食べ物がある場所を探せばすぐに見つかりそうだ。
「ケイさん」
私はケイさんに呼びかける。
するとケイさんは涎を垂らしながらこちらを振り向いた。
「あ!ネルさん〜、これ買って」
そこには、肉まんが置かれている。だがケイさんを甘く見てはいけない。
この場合ケイさんが言っている量は、そこで蒸されている肉まんを有るだけという意味だ。
「駄目です、大体王城に行けば色々ご馳走になるのでは?それだったらここで買うだけ無駄というものです」
カイさん曰く、毎回王都に来たら、知り合いの王族に集っていくそうだ。
「え〜、買ってよ〜〜。買って買って買って買ってったら〜〜〜」
子供のように駄々を捏ねる。
むぅ、本当に私の何倍も生きてきたのだろうか?精神年齢低すぎだとおもうのだが……。
「……ハァ、しょうがないですね」
そう言うと、目を輝かせて
「良いのっ!?」
これで駄目って言ったらどんな顔をするのだろう?
まあ、そこまで意地の悪いことは言わない。
「ただし、1つだけで「なんだ1つだけか」……買うのやめましょう「すいませんでした、1つでも良いので買ってくださいお願いします」欲張ると碌な目に遭いませんよ?」
1つ買ってそれを食べさせながら歩けば何とかなるでしょう。
早速買って、肉まんを渡した。
「わぁっ!ありがとう、ネルさん!」
うっ!この笑顔は結構やばいです、隠れ可愛い物好きとしては、この笑顔は反則だ!
「いただきまぁ〜す。モフモフモフ、ねるひゃんかっへくれへありはほう」
うぐぅ、食べ物食べてる時はさらに可愛い。
「と、とにかくそれを食べながら王城に行きますよ!」
若干挙動不審な感じがしたでしょうけど、まあ上手く誤魔化せたでしょう。
「ふぁ〜い」
この顔見てると、鼻血でそうになります。
早く王城に着かないものでしょうか?
ラズ「は〜い、ネルさんの意外な一面発見」
ネル「うぐぅ、あれはやばかったです」
ラズ「ん〜、ちなみにカイの方はどんな感じ?」
ネル「カイさんの方はどちらかと言うと可愛いよりは格好良いって感じですね」
ラズ「あ〜、そうなんだ〜。何だか肉まん食いたくなってきたな〜」
ネル「この時期だとコンビニとかでもあんまり種類ないでしょう?」
ラズ「普通ので良いんだよ、普通ので。チャレンジャーになって失敗するよりマシ」
ネル「そうですか、作者は安全かつ確実にですか」
ラズ「いや、あまりにも旨そうな時はチャレンジするけどね?」
ネル「どこがチャレンジャーじゃないんですか!?思いっきりチャレンジャーじゃないですか!」
ラズ「だってあまりにも美味しそうだったりするからさ」
ネル「まあ、それで失敗しても作者が損するだけだから良いですけど」
ラズ「何それヒドッ!でも旨いのは本当に旨いんだからな!!」
ネル「話が完全に逸れてきてますけど良いんですか?」
ラズ「あ、そろそろ次回予告いっと来ましょ〜!」
一同「次回、王達と、ケイ&ネルが会います。ネルは気絶しないで済むのでしょうか?
評価感想お待ちしております。誤字脱字の指摘でも全然構いませんので気楽に送ってください。
では、次回もお楽しみに〜」
ラズ「新作もちょっとだけ予定しています、ですがこの小説の更新速度は上げていこうかと思ってます!では、次回をお楽しみに!」