あなたへの気持ち
少し書いてみたくて書きました。
後悔はない!
「愛してる」
この言葉を何度あなたに贈っただろう。
あなたは何度この言葉を贈ってくれただろ。
それこそ星の数ほど贈りあった。
そんな日々がおれの大切な思い出。
初めて会ったのは、あなたがおれの勤めていたところにアルバイトとして入ったとき。
その時、おれはあなたを見てだいぶ若くて可愛い人だなと思ったのを覚えている。
こんな田舎町で、まだこんなに可愛い人がいたのかと彼女のいないおれはとても喜んだよ。
でも、あなたが人妻でしかも年齢はおれの一回り以上も上だと分かったときはとても驚いた。
それからは特になにか話すわけでもなく仲良くなるわけでもなかった。
ある時、某SNSであなたを探した。よくよく考えればこの時からストーカーみたいだったね(笑)
まさか本当に見つけられると思わなかったけど、見つけてからも数日間そのまま放置だった。
だってあなたは人妻だったから。その時はただ好奇心で探しただけ。見つけられて満足したのが大きかった。
しかし、とうとうおれはそのSNSで友達申請をしてしまった。
これが全ての始まりだったね。
友達申請をして数日、あなたからのOKがきた。
よかったって思った。仲良くしたかったから。
そこからまた数日、メッセージでやりとりをするようになった。
あなたとは色んなことを話したね。
最初は何気ないお昼のデザートの話から。
徐々に徐々にお互いのプライベートなことも。
旦那のこと、子供のこと、家事のこと、愚痴や不満。
他にも、本当にいろいろなことを話した。
そして、話していくうちにあなたに惹かれていく自分が居た。
あなたは人妻だったけど、話してるうちに寂しさや孤独感、癒しを求めているのが分かってしまった。
その気持ちを埋めてあげたい、自分がこの人の癒しになりたい。支えになりたいと思ってしまった。
だけど、この気持ちは抱いてはいけない、消さなきゃいけないもの。
でもあなたと話してると気持ちが溢れて止まらなかった。
「好き」と伝えたときあなたは冗談として捉えたみたいだったけど、本気だったよ。
それからは事あるごとに「好き」「可愛い」と言って困らせちゃったね。
そんなことを言い続けて数ヶ月たった日の夜。
あなたから「会いたい」ときた。
一瞬、頭が真っ白になった。どういうことだろうって。
嬉しかった。
だけど、もしかしたらハメようとして旦那を連れてくるのかとヒヤヒヤもしてた。
それでも会いたかったから、近くの学校で会ったよね。
旦那がいなくて安心したのは秘密だけどね。
たった数十分だったけど、めちゃくちゃ幸せな時間だった。
あなたは終始照れていて本当に可愛かった。
その次の日の夜も会ったよね。
ただ、くっついているだけでこんなに幸せになれるんだって思った。
それから数日経った日の朝、おれはあなたの家に行った。
旦那は仕事、子供たちは学校の行事で居なかった。
そこで初めてあなたと身体を重ねた。愛し合った。
世間から見たらいけないことだって分かってる。
それでも好きな人と結ばれたことはそんなことが気にならないくらいに幸せなことだった。
そこからおれたちの関係は恋人とになった。
あなたはヤキモチ焼きで束縛もしていた。
それは愛情表現だと分かっていたから受け止めた。
熱し易く冷め易いと言われていたから言うことを聞かなきゃ捨てられる、嫌われるとも思っていた。
休みを合わせてデートしたり、お昼ご飯を一緒に食べたり、毎日メールや電話をしたりした
仕事場でも人目がなければ抱きつきあったりキスをした。
明らかに違うふたりの雰囲気を察してか、ある日噂が流れてしまった。
そこからだね。おれがあなたを怒るようになったのは。
おれは噂になることは覚悟していた。
だけどあなたは覚悟が出来ていなかった。
おれは家族や仕事、人生、全てを捨ててでもと覚悟していたのにあなたはなにも覚悟できていなかったことが許せなかった。
それでも捨てられること、嫌われることは嫌でずっと言うことを聞いていたよね。
そんな少しずつ喧嘩が増えていた日々を過ごしていくといつの間にかあなたは他の男と仲良くなっていた。
休みも子供の行事ごとが増えていき合わせにくくなり、旦那の仕事の関係もあり容易に会えなくなっていた。
それでも、お願いすれば求めればきっとおれの気持ちに応えてくれると思っていた。
結果は惨敗。
あなたは応えている気になっていたのかもしれないけど求めている時にはしてくれなかった。
おれが頼むときお願いする時に限って言い訳をして断っていた。
それが堪らなく悔しくて嫌でした。
なんで恋人のお願いを聞かないのかと。望んでる時に応えてくれないんだと。
休みを合わせられない、会うことはままならない、夜も無理、仕事場では噂になった手前仲良くしにくい、そのくせほかの男との距離感を注意しても直さない。
直してくれないから注意することがどんどん過激になっていく。
最初に言われた時に言い訳せず直してくれたらとどれだけ思ったか。
だけど直らず喧嘩ばかりの毎日。
少しずつ、おれが言うことが束縛へと変わっていきあなたはそれに嫌気がさし謝ることさえしなくなった。
「なんで?」「別にいいじゃん」「仕方ないでしょ」
そんな言葉が増えていったね。
その言葉に耐えられずおれはひどいことを言ったね。
時には叩いたりもしてしまった。
反省してます。ごめんなさい。
そんな日々は長く続かず、一年と少しで終わったしまった。
おれは、変わらないあなたに耐えられなくなり別れを切り出した。
今現在おれはあなたへの気持ちを捨てられずにいる。
悲しみや辛さ、憎しみに近い感情もある。
しかし好きという感情ももちろん残っている。
あなたはおれに対して好きという感情をもってはいないでしょうね。
友達としてでもやっぱり、他と一緒は嫌なんだ。
一番じゃないと気がすまない。
おれはあなたとは違い普通にすることは難しい。
でも変わらなきゃいけない。
あなたとのあの日々は大切な宝物。
幸せだった日々にはもう戻れない。
いっぱい泣かせて、いっぱい泣いて。
笑って、怒って、呆れて、そんな日々がほんとに幸せだった。
もう一度と思ってしまう。
だけどそれはもう叶わない。
たとえあなたの気持ちがなくなり、あなたが他を求めたとしても。
あなたへの気持ちはきっと消えることはないから。
これから先も苦しみながら傷つきながらもあなたを気にしていくことでしょう。
あなたを忘れられるその日まで。
いっぱいのごめんなさいと、それ以上のありがとうを胸に抱いて。
でもひとつだけわがままを言うなら、またおれを一番に頼って求めて欲しいな。
叶わないとしても、あなたともう一度と思ってしまうことを許してね。