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傍観者  作者: Amaretto
第一章
6/56

1-6(???)

[???]



 教室の左後ろの天井。そこには監視カメラがある。


 私は監視カメラをじっと見つめる。



 もしかして、と思ったのは、入学から1週間たった頃だった。この学校は、何かおかしい。入学した日からそう感じていたが、何がおかしいのかは分からなかった。この学校は、もともと特別な学校であるから、一般的な高等学校と違うところがあったとしても、そういうものなのだと、初めは深く考えずにいた。けれど、それとは全く別の"おかしさ"に気づくまで、時間はかからなかった。





 入学式の前、新しい学校での友達作りにみんなが励んでいた時、クラスの担任が教室へ入ってきた。立っていた生徒は席につき、担任が淡々と自己紹介をした。自己紹介と言っても、名前と年齢を述べただけであった。そしてこの高校についての説明をした。


「この学校は、様々な事情を抱えた人、例えば、虐待を受けて保護された人だったり、孤児院にいた人だったりと、今まで色んな人生を歩んできた人たちが通う学校です。皆さんは今日から、この高校で、この島で、3年間クラスメイトと一緒に過ごすことになります。」


そう先生が話し始め、その後30分程度ずっと説明が続いた。慣れない船での移動と、新しい友達作りで疲れてしまった私は、あまりよく聞いていなかったが、ほとんどが、高校の説明資料に書いてあることと同じ内容であった。



【学校説明資料】

*学校概要

2039年2月6日設立。

校長 武田 信男

*教育理念

「自然と触れあい、心身の成長をはかり、豊かな人間性を育む」

広いカリキュラムにより、バランスの良い知識を身につけ、多様な変化に対応できる人材育成を目的とする。

*施設

教室……教室、特別教室、図書室等

体育館施設……体育館、グラウンド、25m屋内プール

その他施設……売店、食堂、学生寮、教員用施設

*生活について

授業で必要な物は全て学校から支給される。

生活で必要な物は全て寮に備わっており、自由に使用できる。その他必要性がある物は支給する。

*外出について

学校の許可及び管理人の許可が必要。移動時間は船で片道約2時間



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