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戦の幕(ターン1)

南雲(DR)「うん。とまぁ、そんなわけで序の幕終わり。戦の幕入りまーす!」

 ヨハン 「えぇッ! 急ッ! マジで!」



  酒瓶の散らばる暗い部屋の中に、マティアスは一人、ぼんやりと座っていた。

  貴卿らの姿を認識すると、涙で潤む瞳に、怒りの色が滲む。

 「あぁ、そう。君たちも、「彼女」を、殺すつもりなんだね」

  疑問はあるだろうが後回しだ。彼はそのような時間を許してくれない。

  マティアスは立ち上がると同時に大剣を生み出し、貴卿らに振りかぶった。



 ヨハン 「マジか」

 セレス 「すぐか」

南雲(DR)「ゴメン、いきなり戦闘開始でーす! (プレイヤー側の)事情なんか知ったこっちゃありません!」

 ヨハン 「待てよマティアスッ!」

南雲(DR)「とりあえずマティアスは『王座』に居まーす」

 レネー 「あなやー」

 一 同 「(笑)」

南雲(DR)「そんなわけで話きかないマティアスと強制戦闘開始です!」

 レネー 「それじゃあ、一番早い狩人からかな」

南雲(DR)「と、その前に、マップに駒置いてちょうだい! ホラ、置いて! って、そこはダメッ! 王座ダメ(笑)」

 レネー 「えー」

 ヨハン 「だが置く」

南雲(DR)「ダメだってば(笑)」



 わちゃわちゃしながら、初期配置決定。三人とも初期配置は『宮廷』。まぁ、そうだろうねぇ。



南雲(DR)「この戦闘には端役はいません。マティアスオンリーで一騎打ち状態になりまーす」



 ……よくよく考えたらプレイヤー三人対マティアス一人で、一騎打ちも何もあったもんじゃなかったですね(笑)。

 そんなわけで戦闘開始……ではあるのですが。

 実は現時点で判明しているだけで、これだけ私はボケをかましております。


◆その一。

 ルールブックに記載された、「ラウンド」と「ターン」の意味の混同。

 そのため、ラウンド開始時に配るノブレス・オブリージュ(喝采点一点配布)と抗う力の獲得を、ターンごとに配布していました……。どうりで参考にしていたリプレイ動画より強いワケだ……。


◆その二。

 抗い判定の実行タイミングをきちんと理解しておらず、うまくプレイヤーに説明できず。抗う力の獲得を配るだけ配って、皆様結局避けずに全てダメージ食らってました。みんなゴメンッ! ホントゴメンッ!

 このあたりの正しいルールは、ルールブックの245ページを読もう!!!


◆その三。

 NPCの攻撃のタイミング。

 NPCは全プレイヤーが攻撃した「後」に、まとめて攻撃するのが正式なルールなのですが、プレイヤーに混ざって「領主」のタイミングで攻撃をしていました。


 大まかなものはこの三つなのですが、あとは戦の幕でもルージュでNPCの存在点を減らせれることを忘れていたり、シナリオ本体の幕間をとり忘れてたり伴奏を設定し忘れたりと今考えてみれば「あぁ、なるほどなー」と思うことが多々有り……。確かにこれじゃ、思っていたほどPC同士の絆が深まらないワケだ……。



 ……というわけで、現時点、私がセッション後に総括としてルールブックを読み直して気づいた失敗ポイントでした(まだ気づいていないモノがあるかもしれません……指摘があればコメントにてお願いいたします)。

 以上の点を踏まえて、以降は生暖かい目でご覧ください。



 ヨハン 「はい! 狩人」

 セレス 「私近衛」

 ヨハン 「で、次がレネー君」

南雲(DR)「オッケー」

 ヨハン 「レネー君最後で、間にマティアスがくる感じ。じゃ、ダイス振りまーす(コロコロ)」


ヨハン:3・3・2・1


 ヨハン 「マティアスッ! 何を考えているんだーッ! と言いながら攻撃。『騎士のたしなみ』を使って……」

南雲(DR)「あ、王座に移動する感じ?」

 ヨハン 「あ、移動しないといけないのか。移動します。……移動に何点使うとかある?」

南雲(DR)「いや」

 レネー 「移動は宣言だけでいいよ。隣のどこどこに~みたいなかんじで」

 ヨハン 「じゃあ、ヨハンはマティアスのいる玉座に移動して、怒りに任せて襲い掛かってくるマティアスに、「何を考えているんだ」と侮蔑の色を出しながら『騎士のたしなみ』を使い対象に1ノワール与えます」

南雲(DR)「はーい。じゃぁ、マティアスの存在点が1点減ります」



 ちなみに、今回のマティアスのステータスは、存在点が20点、ルールブック255ページの【好敵手】を採用。

 2ターン目が終了すると同時に強制的に戦闘が終了するように設定しました。



 ヨハン 「たぶんお酒に酔って我を忘れてるマティアスの剣はかなりブレていると思うので、最初の一撃はスッと避けて」

南雲(DR)「おおう、OK。……まぁそうだろーねー」

 ヨハン 「スウェイ」

南雲(DR)「スウェイ(笑)←ツボった」

 セレス 「あともう1回くらい攻撃できない?」

 ヨハン 「できるけど一気に使うと次のターンは……」

南雲(DR)「あ、サイコロは振り直しになります。ので、全部使っちゃってOK」

 ヨハン 「でも1個で終わっとく。残りは全部捨て点にします」

南雲(DR)「はーい」

 ヨハン 「とりあえずマティアスの背後とって終了」

南雲(DR)「(怖ッ……)じゃぁ、次誰だー」

 セレス 「はーい。近衛のセレスちゃんです(コロコロ)」

南雲(DR)「うわ……」


 セレス:6・4・4・2


 レネー 「出目でかいねー」

 セレス 「じゃぁ、とりあえず「えーめんどくさいなー」って言いながら玉座に移動します。主以外の事で動きたくないのにぃー」

 ヨハン 「主以外見えていない(笑)」

 セレス 「まぁ仕方ないからとりあえず『騎士のたしなみ』で1ノワール与えます」

南雲(DR)「ほい。……えと、続く?」

 セレス 「うん。せっかくならば、『我が名を知れ』と喝采点1を獲得してみます」

 一 同 「おぉー」

南雲(DR)「(マティアス的には友達だと思ってるし)顔見知りだからちゃんと名前知ってるけどね(笑)」

 セレス 「で、『真祖の勅令』で対象にルージュ1点。これ『自身』ってあったから自分にいけるよね」

 レネー 「自身なら自分にかけてOK」



 後でルールブックを確認したところ、『自身』ではなく『一体』となっていました。『他の一体』ではないので、自分にかけても大丈夫だとは思いますが、作成する際にキャラクターシートへの記載を間違えたものと思います。



 セレス 「己の保身の為に使う(笑)」

南雲(DR)「OK」 

 セレス 「点数はまだあるんだけど……『串刺しの凱歌』って使える?」

南雲(DR)「効果は何?」

 セレス 「領域具現化:ターン終了時対象エリアに居る任意の端役を壁の華にする」

南雲(DR)「ゴメン、今回端役いないからソレ使えない」

 セレス 「りょうかーい」

南雲(DR)「……ゴメン、一騎打ちにしたら戦いちょっと地味だったね」

 レネー 「序盤だから問題ない」

 セレス 「じゃあ、『誉れ高き御盾』。次ラウンド開始時に、自分に抗う力1点」

 ヨハン 「自分にバフをかけたね」

 レネー 「超かけてったね」

 セレス 「人の事はどうでもいい(笑)」

南雲(DR)「じゃぁ、次、マティアスいくね(コロコロ)」


マティアス(NPC):5・4・3・2


南雲(DR)「えっと、どうしようかなー(あーでもないこーでもないブツブツ……)。じゃあ、ヨハン君に『華麗なる舞踏』でノワール2点ダメージ」

 ヨハン 「どんな感じで?」

南雲(DR)「なんか避けられた上に後ろとられてたんで、「イラッ」ッときてそのまま振り返って斬!」

 ヨハン 「ナルホド」

 レネー 「ひゅーッ!」

 ヨハン 「ウッ!」

南雲(DR)「あとは……(シート確認)サイコロ余ってるんだけど、使えそうにないから終了!」



 本当は、『舞い降りし英雄』あたりは使えたのですが、まぁ前哨戦ですし、状況がいわゆる「酔っぱらいの駄々っ子パンチ」なんで、自身へのバフはかけないことにしました。

 というか、【好敵手】って、使ってみると相手にルージュ与える系が多くて、対戦の戦闘にはあまり向かない感じですね。

 ……ライバルと戦って満たされて……みたいなシチュエーションならルージュでも良いのでしょうが、今回はそういうシチュエーションじゃないからなぁ……。



 レネー 「じゃ、次、レネーね」

 ヨハン 「マティアス倒そ?」

南雲(DR)「い! ……いいよ? 倒しても(焦)」

 レネー 「んー、でも賢者は攻撃力ないから……結構守備に関する効果が多いんだわ」

 ヨハン 「そうなのか……」

 セレス 「ヨハンとセレスが頑張らなきゃいけないのに、イマイチセレスがやる気がない」

 一 同 「(笑)」

 ヨハン 「……非協力的なセレスちゃんにどうやって恋心を抱いたんだろう(笑)」

 レネー 「ドМなんでしょ」

 一 同 「(笑)」

 レネー 「とりあえず自分も玉座に移動。そして振る(コロコロ)」


レネー:6・5・2・1


 セレス 「そりゃー、主を閉じこめてるくらいなんだからドМでしょ」

 ヨハン 「ドМでドS……」

 レネー 「『根源たる心理』を使って、エリア(王座)発動。味方PCに対し次ラウンド抗う力1点と喝采点2点を得る」

 一 同 「おぉー」

 レネー 「というわけで、次ターンダイスが2個増えます。今回は終了」

 ヨハン 「でかい」

南雲(DR)「じゃあ、ダイス増やそう」

 セレス 「アレ? 私今喝采点3点持ってるって事?」

 レネー 「そう。(『我が名を知れの効果』の)1点と、今の(『根源たる心理』の)2点」



 正しくは、ラウンド開始時に配布した『ノブレス・オブリージュ』も加えて、セレスちゃんは4点、その他は3点持っている状態でした。

 が、ここで先ほど記載した通り、「ラウンド」と「ターン」の混同があって、再度『ノブレス・オブリージュ』を配布してしまい、次ターン開始時、喝采点4~5というとんでもないことになります。



 レネー 「アクティブな仕事は若者に任せようね」

 ヨハン 「耽美だ耽美だー。超耽美だー」

 レネー 「(物理的攻撃は)君たちがやればいいじゃない」

 ヨハン 「さすが「愛されて800年」!」

 セレス 「ロングラン」

南雲(DR)「ロングラン(爆笑)←ツボッった」

 レネー 「もっと大事な事になったら僕は出動するよって」

南雲(DR)「コレで終わり?」

 レネー 「終わり」

 セレス 「コレ(『根源たる心理』の効果)断ってもいいの?」

 レネー 「断っても良いけど、いざという時に死ぬよ? ってツンデレのセレスちゃんにひゃっひゃ笑いながら後ろから言う。まぁ好きにしなよって」

 セレス 「眉毛がこんなになる(眉間に縦にしわが入る)」

 ヨハン 「そのうち(眉毛自体が)縦になるよ」

 一 同 「(笑)」

南雲(DR)「じゃぁ、とりあえずこれで1ターン目終了しまーす」


(続く)

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