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魔法世界の剣術士 上  作者: 相會応
あの星空をもう一度
27/211

12 ☆

 ホールへと戻ったところで、誠次せいじ桃華とうかを迎えたのは香月こうづき一人であった。大勢いたファンたちは全員、外へと逃げたようである。しんと静まりかえったホールに残るのは、戦闘のあとの虚しい空気だ。

 香月は気を失っている様子のテロリストたちを、形成魔法で作ったお手製のおりに閉じ込めていたところだ。相変わらず見事な魔法である。


「お帰りなさい」


 香月は誠次を見ると、続いて背中の桃華へと視線を向けた。


「……呑気なものね」


 香月はどこか面白くなさそうに、桃華を見ていた。

 桃華は、誠次の背中でぐっすりと寝ていた。

 つい先ほどまでは初対面だったのにも関わらず、誠次は桃華に全体重を預けられてしまっている。

 色々と訊きたい事もあったが、魔法を使ってファンを守ったアイドルを起こす無粋ぶすいな真似を、誠次はする気にはならなかった。  


「こんな状況でじゃ、逆に良い事だと思う」


 誠次は桃華を抱えたまま、握っていた剣を香月に差し出す。

 すっかりエンチャントの光は消え失せており、香月は黒い剣をじっと見つめてから、両手で受け取っていた。


「《インビジブル》使っておいてくれないか? もうすぐ警察が来るから、剣を見られるのはマズいと思う……」

「確かにそうね」


 紫色の魔法式を展開し《インビジブル》を発動した香月。

 誠次の目から見て、やはり《インビジブル》を使った香月の姿に変わりはなかった。


(人を守ったのよね……その女の子)


 幼気いたいけな表情で眠る、桃華の顔を見ながら、香月は言っていた。

 香月が他人の心情を鑑みるなんて、悪いけど珍しかった。

 だから誠次は、まじまじと香月を見つめていた。


「香月だってそうだ。魔法を使って人を守った」

(…………) 


 間もなく警察が会館に突入。誠次は桃華を引き渡し、警察に事情を説明することとなった。

 思い出したのは、香月と初めて出会った日の夜。

 香月はあの時と同じく、またしても長くなりそうな聴収から、上手く逃れていた。

 ――そして誠次もあの時と同じく、またしても剣と魔法の力を借りて、人を守っていた。 

  


【ファンたちを守った魔法世界のヒロイン 太刀野桃華!】


 電子タブレット画面に流れるニュース。

 リリック会館での戦闘から一夜明けた、ゴールデンウィーク延長戦(土曜日)。週六日制となっている学園だが、本日はテスト期間の振り替え休日の朝だ。

 ヴィザリウス魔法学園最寄りの、お洒落な雰囲気のカフェにて。

 誠次はそこで、一人の男と面会していた。


「――一般人の負傷者ゼロ。テロリストを生かしたまま全員無力化って……。君は映画のハリウッドスターかなんかかい?」


 誠次の目の前の席に座る男――影塚広かげつかこうは、ひたすら苦笑していた。

 影塚は彼が所属している特殊魔法治安維持組織(シィスティム)の制服である、いつもの黒いスーツ姿ではなく、白いワイシャツとスラックスと言う服装だった。


「映画の世界だったら躊躇なくっちゃってると思うのですが……。訓練の、お蔭です」


 謙遜して、誠次は言葉を返す。

 現役の特殊魔法治安維持組織シィスティムである影塚と誠次の関係を一言で表すとしたら、゛同じところの門下生゛だ。同じ訓練をし、今では゛刃を交える親しき仲゛でもある。


「太刀野桃華さんね。確かお台場にある僕たち特殊魔法治安維持(シィスティム)の本部で一日司令官をやっていたよ」

「一日司令官? 警察みたいなノリですね」

「まあ実際局内の士気は向上したし、人気が高いのも納得だね」


 客観的な意見の影塚だった。

 

「そんな事よりも君のほう。色々と大変だったでしょ?」

「はい。昼から始まって夕方まで事件のことについて色々と訊かれたりしました……」


 苦い誠次で、誠次はため息をする。

 テロリスト鎮圧のあと、警察からの事情聴取。

 敵を撃退し、太刀野桃華を救った゛正義のヒーロー゛だと警察の中年男性からは言われていた。――警察の御方は、誠次を普通の魔法生まほうせいだと見ていた。

 だがメディアが大々的に報じたのは、とっさの判断でファンを救った行為を見せた、太刀野桃華のほうだった。

 何らかの圧力がかかっているとしか思えないが、誠次にしてみれば目立って騒がれないのは好都合だった。

 一方でとばり小野寺おのでらも同じような境遇にあったようで、一夜明けた今日の朝に誠次が寮室を出ようとした際も、疲れたようにぐっすりと眠っていた。

 香月こうづきとも、昨夜別れた後顔を合わせていない。

 今回の件に関して八ノ夜はちのやからの音沙汰は、今の所はない。

 なので、自分から行動することにしていた。


(正義……? 人と戦っても……)


 誠次は俯き、自分の右手をじっと見つめていた。


「テロリスト……レーヴネメシスの今回の事件だけど、いまいちに落ちないんだ」


 眉をひそめ、周囲に聴こえないような小声で、まず影塚が切り出していた。


「? と言いますと?」

「ただ太刀野桃華さんを誘拐するのが目的だったら、わざわざこんな大きな騒動を起こそうとは思わないだろう。目立たないところで誘拐するはずだ」

「別の目的があったかもしれない……」

「あるいはテロリストの名を借りた、ただの過激なファンか……」


 腕を組みながら悩む影塚は、ともあれと誠次を見た。


「君のお蔭で生け捕りに出来たテロリストたちは黙秘を続けている。とにかく今は、特殊魔法治安維持組織(シィスティム)を代表してお礼を言わないとね」

「ありがとうございます。でも、こうしてお時間を貰えただけで十分です」

「毎度のことながら礼儀正しいね。今日はどう言う用事だい?」


 特殊魔法治安維持組織シィスティムとしての仕事が忙しい中、影塚は誠次からの誘いを承諾してくれていた。

 手元のコーヒーに口をつけ、影塚が尋ねてくる。逐一ちくいち仕草が似合っており、やはり憧れてしまう。かと言って、苦いコーヒーは飲めそうになく、相変わらず紅茶を注文してしまっていたのだが。


付加魔法エンチャントのことについてです」

「エンチャント?」


 こちらの戦い方を知っているであろう影塚であるが、尋ね返して来た。

 誠次ははいと頷いてから、口を開く。


「なんでもいいです。エンチャントについて、何か影塚さんが知っていることを教えてくれませんか?」

「僕に訊くか……」


 誠次の目の前で影塚は腕を組み、視線を左上に向けていた。

 

「八ノ夜さんには訊いてみたのかい?」


 含み笑いで、影塚が逆に訊いてくる。

 言わなくても分かるでしょうにと、誠次は肩をすっと上げる。

    

「はぐらかされます」

「やっぱりか」


 両者愚痴めいた笑みだ。

 年齢的には八ノ夜より下の影塚ではあるが、誠次とは違うベクトルでの、彼女の被害者である。


「僕も詳しいことは知らないかな。なにせもうずいぶんと昔に研究が中止された魔法だからね。分かるのは、゛とにかくどこまでも意味がない゛ぐらいか」


 打って変わり、うーん、と悩ましげに話す影塚。

 誠次は、香月と桃華の姿を脳に思い浮かべていた。エンチャントした後で、起こる感情の変化具合。あれは異常なはずだ。

 果たして自分が何の知識も持たずに、女性に使わせて良いものだろうか? と、思っていたのだ。


「術式構築自体は簡単なはずなんだけど、使っている人は見た事がないな。そう言えば、エンチャントを使った戦い方の発案者は?」

「八ノ夜さんです」


 訊くまでも無いことだったなと悟ったのは、両者同時のタイミングだった。

 お互い、苦労していたようで。――こちらは現在進行形で。 


「力になれないようで悪いけど、なにも分からない。ごめんね天瀬あませくん。この事は頭に入れておくよ」

「い、いえ。大丈夫です」

「そう言えば今回の一件でも、゛そう言った戦い方をしたのかい゛?」

「はい」


 誠次の言葉に、影塚はどこか満足気に目を閉じながら立ち上がる。


「迷っているようだけど天瀬くん。結果的に君は魔法を使って多くの人を救った。それは僕は間違っていないと思うよ」

「……はい。ありがとうございます」

「正確には゛剣と魔法゛だったかな? ちょっとお手洗い」


 影塚の姿が店内の角を曲がって消えたのを見送ると、誠次は肩を落としてため息をしていた。

 早くに研究が中止された魔法――エンチャント。

 香月や桃華をあんな姿にしてしまう以上、性質がよく分からない今は安易に使うわけにはいかないと思う。

 誠次は黒い視線を、手元の紅茶に落としていた。

 

「志藤にやってもらった時は、なんとも無かったのにな……」

 

 子供の頃、志藤にはエンチャントをしてもらったことがある。

 もし志藤が香月や桃華みたいに……。


「うわー……」


 ――想像しただけで身の毛がよだち、自滅する形で誠次は人知れず吐き気を堪えていた。

 

「あ、天瀬くん……?」


 美しく、綺麗な女性の声であった。

 手元を抑える仕草をしていた誠次の後ろから声を掛けてきたのは、なんと波沢香織なみさわかおりだった。

 私服姿でブルーフレームの眼鏡姿の波沢は、若干戸惑った表情を誠次に見せていた。 

 

「大丈夫?」

「波沢先輩!? 奇遇きぐうですね心配なさらずに……」


 驚いた誠次の声は、上ずっていた。

 くすりと、波沢は笑っていた。

 

「実はさっきから天瀬くんだって気付いていたの。でも、男の人と話していたから声を掛けていいか分からなくて……」


 少しばかり顔を赤らめながら、波沢は言う。

 話し掛ける機会を待ってくれていたのだろうかと思い、誠次は少しばかり腰を浮かしていた。


「先輩なんですから、お気遣いなく」

「それ、天瀬くんが言う?」

「も、申し訳ありません……!」


 ハッとなり、誠次は大袈裟に頭を下げる。


「やっぱり天瀬くん面白い。冗談だから、もう気にしないでって」


 片手を顔に添え、波沢はにこやかに笑う。

 しかしすぐに、何かを思いだしたような素振りを見せてきた。


「……あれからなにか、二年生から酷い目にあってない?」

「いいえ。先輩こそ心配しなくても大丈夫です。今日はお一人ですか?」


 気にしなくていいと誠次も、話題を変えた。

 正直言って、どう接すれば正しいのか、誠次は分からなかった。一度本気でぶつかり合った関係上、致し方ないと言えばそうなのかも知れないが。

 しかしそれでも微妙な空気にならずに済んでいるのは、出会った当初と比べて幾分かコミカルになってくれた波沢のお蔭なのかもしれない。


「待ち合わせなの。その間読書でもしようかなって思って」


 読書とは。知的な眼鏡姿と相まって似合っていると感じた。

 この場での褒め言葉になるかどうか微妙だったので、誠次は声には出さなかったが。


「それで……天瀬くんを……。……」

「……」

「……」     


 やってしまった、この気まずい間。これこそ、一番恐れていた結末であり、ある意味予想できていた結果だった。

 誠次はなにか、喋らねばと思ったが。


「――あっ。一年生はこれから林間学校だね」 

 

 両手を合わせ、波沢が明るい口調で言う。 

 話題を振られた誠次は、助かった形となった。


「六月の中旬でしたね。どんな内容かはまだ聴かされていません。教えてくれませんか?」


 はやしはゴールデンウィーク明けに話すと言っていたが、ここでフライングをしてみるのも一興だと、誠次は訊いてみる。

 すぐに波沢は優美な曲線を描く顎に手を添え、誠次に向けて思い出す仕草を見せていた。


「私たちは山で飯盒炊爨はんごうすいさんしたの。魔法を使ってね」


 ――嗚呼、魔法世界。


「ま、魔法を使う……」


 一瞬でどんよりとなった誠次に、波沢はハッとなる。


「……ど、どんまい」

「どんまい、ていつの時代の言葉ですか波沢先輩……」


 誠次の指摘に、波沢はそう言えばと笑っていた。

 その笑顔は、一気にどんよりとした気分を、多少は晴らしてくれていた。


「でも、なんでもかんでも魔法に頼るのは良くないと思います。サバイバルを生業としている人から見たら複雑な気分です。同年代と違って魔法を使えない人から見ても、複雑でしょう」


 フッと口を作り、遠くを見据えて誠次は言う。


「それ確実に天瀬くんのことよね……?」

「……はい」


 そうこうしている内に、影塚がお手洗いから帰って来た。


「休日は混んでいるね。……?」


 波沢の姿を確認したようで、影塚が立ち止る。

 そして、何やらなるほどねと軽く頷くと、


「天瀬くん。綺麗な彼女さんを見せつけないでほしいな」


 爽やかな顔立ちに似合わない、なんとも俗っぽいにやけ面であった。二十歳。ある意味、その年代らしいと言えばらしい。 


「か、彼女……」 


 じゅーっ、とまるで音が出そうに赤面する波沢。 

 誠次は、居ても立ってもいられなかった。


「ご、誤解です!」

「はは。分かってるよ。初めまして、僕は影塚広。天瀬くんとはチョットした仲さ」


 面白げに笑い、すぐさま影塚は波沢に向く。二枚目役のジェントルマンを彷彿とさせる、切り替えの早さだ。

 これが(いろんな意味での)差かと、誠次は影塚の手際の良さをまざまざと見ていた。


「あ……っ。波沢香織です。ヴィザリウス魔法学園の二学年生です」


 どちらかと言えば戸惑っている部類の、波沢の反応であった。


「波沢さん、か……。……え!?」


 とたん、影塚の表情が大きく強張り、身体が硬直していた。

 ――そんな変な反応を見せていたのは、波沢の言葉の中間あたりからだった。

 すなわち、


「なみ……さわ……゛さん゛?」

 

 波沢の名前を呟き、明らかに動揺している影塚は身構える仕草を見せていた。

 珍しい光景だと、誠次は思った。


「そう言えば、波沢先輩のお姉さんは……」


 誠次が言いながら、影塚の方を見る。

 確か特殊魔法治安維持組織シィスティム、とまで口走らなかったのは、彼らの属する組織なりの守秘義務があるのではなかろうかと言う誠次の些細ささいな真心である。――しかし、どうやら後の祭り状態だったようで。


「波沢あかね……って知ってるかい……?」


 波沢の顔を、目を凝らして見つめる影塚は、誠次の知らない人名を出していた。どうやら、頭の中で対象人物を照らし合わせているようだ。


「あ、姉です……」


 波沢は驚いた表情だった。


「そ、そうか、いやー偶然だな……」

(絶対何かあるな……)


 隠せていない動揺を見せる影塚の姿は、誠次にすればますます新鮮であった。


「ぼ、僕は用事を思い出したからもう行くよ! 続きはメールでしようか天瀬くん! じゃあ!」

「か、影塚さん……?」


 机備え付けの会計デバイスに、自分の電子タブレットを近づけて会計を済ませ、いそいそと逃げ出そうとする爽やか青年。


「恋人同士仲良くね!」


 捨て台詞は、それだった。

 さすがに誠次も赤面し、すぐさま立ちあがると、有無を言わさず店から出てしまった影塚の背中を睨んでいた。


「うわ! あの人卑怯だな! ……波沢先輩?」

「私たち……恋人に見えるのかな……?」 

「え……っと」


 これ以上なく恥ずかしそうに、本で口元を隠してしまっている波沢香織であった。

 やはり影塚には、自分はまだまだ及ばないなと誠次は感じていた。感情的にも、技術的にも、だ。


 魔法は何の為にこの世に生まれたのか?

 ゛捕食者イーター゛を倒す為。少し前だったら、そう即答していた。

 学科棟の通路を歩きながら、誠次はぼんやりと考える。

 期待していたほどの成果は得られなかった誠次が学園に戻ったのは、昼ごろであった。


「天瀬くん」

「香月」


 魔法世界となって生まれて来た、銀髪紫目の少女が、目の前からやって来た。


「相変わらず気難しい顔をしているのね。あなたらしくない」

「矛盾してるからな? 香月が今言った言葉」


 香月はくるりと振り向いて誠次の隣に付き、共に歩き出す。


「……まあ、少し考え事してたのは本当だ」

「帷くんと、小野寺くんは? 大丈夫だった?」

「二人ともさっき俺から謝っておいた。特に小野寺にはな。どう返されたと思う?」


 香月はあごに手を添えながら、


「気にしてない、とか」

「正解」


 クラスではいつも一人でいる香月は、クラスメイトのことをよく見ているのだろうか。いずれにせよ、小野寺にそう返されたことは事実だった。


「小野寺くんらしいわね。彼は優しい男の子だと思うわ」

「話した事ないはずなのに、本当によく見ているな」

「でも、優しいのはあなたもそうでしょう?」


 心臓がどくん、と音を立てた。

 なんでも無い一言だと思うのに、何故なぜか、心に強くしこりとなって残った。

 その言葉は、こちらが香月に向けて言った言葉そのままだ。――なのに、香月に言われてしまった。


「俺は小野寺に強くあたった。魔法を使えってな。――優しいもんか」


 それが初めて、香月に向けて吐いた、弱音だったのかもしれない。


「お互いさま、ね」


 香月は視線を落とし、自分の胸に手を添えて、呟いていた。


「魔術師と剣術士か……」


 波乱だらけだったGWは、あと半日で終わる――。

 答はまだ、見つかりそうにない。


 ただ一つ言えることは、おれは、剣と魔法を使って人を守ることが出来たと言うことだ。 


挿絵(By みてみん)

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