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あとがき

 改めまして。

 お読みいただきまして、ありがとうございます。


 以降、ぐだぐだと、ひたすらぐだぐだと、あるまじき量の回顧&言い訳が続きますので、ご注意ください。

 「創作者は作品のみで世界を語るべきだ!」という向きにはおすすめ出来ません。本当に。

 あと、ええ、基本的に文章がイタイです。

 今最後まで書き上げてから読み返して、つくづく感じました。

 耐性のある方だけ、この先に進んでください。



 さて。

 このお話、いつかはアップしたいと思っていました。

 ですが、それは「きみの手をとる物語」本編が完結した後で!

 と思ってました。


 で、上げるときにはちゃんと加筆修正してから、と思ってました。

 ました。過去形。

 結局、ほとんど手直し無しで、上げました。


 何故加筆修正したかったか、というと、展開というか構成に不満があったんですよね。


 この話を書いた当初の目的は、前書きにも書いたようにそもそも

「設定整理&調べたことの覚え書き」

 であったのですが、それにプラスして

「突如として超能力に目覚めた少年少女たちと、それに引き起こされる世間の混乱を書く」

 という狙いがあったのです。

 というかむしろ、それがメインであったはずなのです。


 結果はご覧の通り。

 非常に個人的な、ミニマムな話になりました。

 最終的にどつき合いだし!


 以下、これを書き上げた当初の「あとがき」より抜粋。

 いろいろ展開について、改善を考えてるらしき箇所。


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 世間的な混乱ネタを30枚くらい加えれば、投稿枚数200枚に届くかなあ、と思います。

 となると、晴海くんのごたごたは、当日夜ではなくて翌日以降。

 最初は大人しくささやかに超能力を楽しむ描写をもっと入れて。

 そのうち慧と二人で町(流れ的に多分所沢か池袋)などへ出て、そこで超能力を使った犯罪に出くわして、うまいこと解決して、自分に自信が出てきたのはいいけど、だんだん力を使うことに抵抗がなくなって、という下りを入れ。


 そこへリンの影をちらつかせて、「何か知ってるらしいけど怪しい人物」的伏線を張り……もうちょっと「可愛らしい」部分も書いてあげたいです。

 いえ、現状でも十分可愛いとは思うのですが(笑)、もうちょっと、猫かぶり的可愛らしさを。

 エンディング辺りでもかぶらせようかと思ったのですが、一度ばれちゃったらもうかぶり直すのは恥ずかしいらしいです。


 ほのかとも、偶然を装ってあらかじめ会わせておいたり。


 あと、静香の活躍が少なかったので、もうちょっと救済してあげたい。

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 ……てな腹づもりもあったのですが。

 手直ししようと読み返していたら、これはこれで、という気になりまして(何より加筆修正地獄に懲りた)そのままアップになりました。


 さらに抜粋。

 反省もしているようです。


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 構成としては、あんまりにも時間軸に沿って物事を描写しすぎなので(私の悪癖)、この辺もっといじれないかな、と。

 秩父の観測広場に着いたところから始めるくらいでもいいかと思います。

 そのあと「そもそもの話の始まりは」で遡る。

 ただ、オープニングが静香との登校シーンで晴海の話をしていて、エンディングが友美子との下校シーンで静香たちの話をしていて、という対比は、急ごしらえながら気に入っているので、そこは生かす方法を考えたい。

 登校シーンの後、「と、静香とそんな話しをした○日後のこと、慧は晴海と秩父の『観測広場』に来ていた」で繋いでもいいかな。


 あと、導入部分の、星とかに関する説明が、長い、くどい、知ったかぶりで苛立たしい。(私の悪癖その2)

 この辺りはあとでばっさり伐採しなくては。

 まあ、最初のもくろみは、「調べたことをメモするだけではさびしいからお話にしちゃえ」だったので、仕方ないといえば仕方ないのですけれど。


 お祖父ちゃんの家でのシーンも、カットが必要かなー。

 リンの顔見せ用にセッティングしたものなので、もっと短くてもいいんです。

 ただ、「ちょっと田舎のおじいちゃんちに来た感じ」「普通だけど暖かくて幸せな家族の描写」みたいなんがほしかったので。(サマーウォーズを見に行く直前頃に書いてました。そういうものを求めてた時期だったんですね。夏休みだから。)

 ――書いた割りに、晴海との戦いで役に立ってないけどな!!

 (うわ、今すぐ付け足したい。家族との繋がりに対して、意識や感謝の足りない自分の性格が暴露されてるみたいで、すごい恥ずかしい。)

 時間軸順で描写しなかったら、もっと色々省けるのでしょう。

 お弁当を食べているときに、詰めてくれたときのおばあさんの様子や、お母さんの文句を折り込めばいいし。

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 ……当時の私は、足りないなりに頑張って考えていたようです。


 3年経って身につけたのは、「あきらめ」というスキルらしい。



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 リンたちの一族の設定が、もう全然すかすかなので、本当は構成とか流派とか、ある程度かっちりやっておくといいんだろうなあ、とは思うのですが、さてー。

 一応の心積もりとしては、火神の系列で、秩父にある愛宕神社(祭神が確かヒノカグツチだった。調べたんだ一応。今資料出てこないけど!)を隠れ蓑というか御旗にしているというか、まあそんな感じ。

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 いや、そもそも、実は【一族】って最初の設定には無かったんです。

 それが、

「あれ、こんなに桁外れな超能力者ばんばん出ちゃったら、あっという間に日本壊滅しない?」

 とか思って。

 超法規的組織必要だよねー、となって。

 だから、アキラたち【キャリア】の養い親の設定とか、全くの後付け。

 でも、今思えば、その設定入れてよかったと思います。

 そうでなかったら可哀想すぎる。自分で書いててなんだけど。

 


 ……多分、リンが出てきた時点で、変わってしまったのです。

 この話が、っていうか、この世界が。


 最初は、「晴海と知り合いの異能力者の女の子」というだけの、ぶっちゃけちょい役のキャラでした。

 髪型もショートカットで、何より、そう「女の子」だった。


 ところが、話が進んで再登場させてみたら、あんなことになってました。


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 あれぇ?

 と首をひねるまでもなく、多分「CANAAN」のアルファルドの影響です。あのビジュアルが好きすぎるので。

 開き直って、本文中にもアルファードを絡めてみました。

 結果として、晴海が星オタクでありながらも心の優しい子、という描写が増やせてよかったのですが。

 しかし、性格はだいぶアルファルドと違うような……性格っつうか、しゃべり方っていうか。(それ以前にもっと違うところがあるだろうというツッコミ。)

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 だ、そうです。

 いや、読み返すまでもなく、その経緯は覚えてた。


 女装少年が好きです。

 一つの話に一キャラ出しちゃうくらい、好きです。

 それも、……こういうタイプのが。

 性自認は男性で、惚れる相手も女の子で、性格もどっちかというと男前だけど、だけど純然たる趣味、または時と場合により割り切って女装をする。っていうのが。


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 燐がああなっていなければ、多分仄のほうが割を食っていたと思います。

 業だなあ、ここまで来ると。

 本編ではそのタイプのキャラを出せる予定がないので、というか、ないなあと気づいてしまったのでやっちゃったわけですが、後悔はしていません。

 これっぽっちも!

 むしろこれがあるべき姿、っていうかもう燐と仄主人公でまだまだ1、2本書きたいくらいだ。

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 などと書いてます。(他人事のように)

 でもまあ、今となってはすっかり、ほのかさんは女性ですけど。



 性別について語るなら、何と言っても主人公・慧についてなんですが。

 当初は別に「ぼくっ娘」ではなくて、普通に男の子でした。


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 本編の主人公がアキラで、過去編の主人公もアキラで、何か繋がりがあるのか? と思わせておいて別になく、こっちはこっちで独立した話、にしたかったので名前の音が決まり。

 アキラ、とあまり読まない名前がいいな、と思ったので「慧」と書いてアキラと読ませることにして。

 最初は普通の少年として書いていったのですが、何か途中で、実は女の子でしたネタ使いたいなあという誘惑に駆られ。

 そのときは思いとどまったんですけど。

 燐がああなので、じゃあこっちはこうしようかと再度変更。

 運命に翻弄されている。

 冷静に考えれば、この設定にはあまり意味がなく、単に描写不足で性別を誤解させてしまっているような印象も与えかねないのですが。

 でも何か、やりたかったんですよねー。

 ていうか、少年らしく描こうと思っても、どうしてもどうしても細部が女の子なんですよ。

 これは何を書いてもいえることなんですが。

 男の子同士の気持ちのふれあいは燐が担当してくれたから(それでもどこか恋愛感情じみているのは否定できない)、こっちはこっちで、と。

==============================


 いう按配らしいです。(他人事のように)


 ……いや、もう、3年経つと人間て変わるんだなあっていうか。

 むしろ、後書き読み返してる方が面白い。思いつきのまんまの、生の意見と言葉で。すっかり忘れてた部分もちらほら。


 なので、この後書きも、あと3年くらい経つと面白く読めるはず。

 バトルについても記述がありました。


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 武道とか古武道とか格闘技とか、知識も経験もさっぱりすっぱり、アクション映画もまったく見ないし漫画も小説も手を出さないもんで、リンと晴海の戦いは書いていて厳しかったです。

 ちょっと、真似っけ程度に殴り合いするだけの予定だったのに。(一発変換が「殴り愛する」だった。何て空気の読める変換ソフト。)

 唯一馴染みがあるのは、水戸黄門とか暴れん坊将軍とかの時代劇の殺陣ですが……マウントポジション取って闇雲に殴りつけるとか、首絞めるとか、全然生かされてませんね。

 むしろ頭の中では、ポケモンの最初の映画のワンシーンがリピートですよ。

 ピカチュウ、殴りあう、のシーン。

 林原めぐみが「ピカ、ピカァ……っ」って言いながら殴る、アレな。(厳密には殴りあってはいないわけですが。)

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 さらに。


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 本編でもアクションは入れたいので(←何でそういう無謀なことを考えるのだ)、少し修行、っていうか勉強を……するにはどうしたらいいんだろ……。

 ・アクション映画を見て文章に起こして練習

 ・空手、柔道、合気道、剣道 あたりの本を読んで、技名とか覚える(技名入れるとそれっぽく見えるが、詳しい人に突っ込まれるとイタイ諸刃の剣)

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 ……うん、結局修行とか全然しないままに、本編書きました。

 無謀でした。

 結局ネットで武道とか動画とか調べて書いただけだった。

 ので、今読み返すと、自分の感覚で殴り合いだけ書いたこの話の方がちゃんとしてるっぽいんですよね。



 え、で、まあ、この辺までが、ほとんど過去からの抜粋。


 そんな、いろいろあれこれ考えてた話を、何でこのタイミングでアップするつもりになったかというと。


 今日が、3月28日だからです。

 作中で、彗星がアウトバーストした日、ですね。


 せっかく気がついたので、この機を逃さずアップしちゃえ。と。


 実はこれを書いている時点では、前日の27日だったりします。

 予約投稿便利ですね。28日22時で予約済みです。


 今から本編を頑張って書いて、22時にまでに完結出来たら、当初の目標通りだね、と思ってみたり。

 夏休み最終日の心持ちです。



 ぼくっ娘に話を戻すと、私も実は、小学校五、六年の頃、一人称が「ボク」でした。

 慧の表記は「ぼく」ですが、私の一人称は「ボク」だった気がします。

 なんだったんだろうなあ、あれ。

 別に女の子が嫌だったわけでもなく、昔から太っていたので二次性徴で露骨に体型が変わって大人の女性になることに抵抗があったというわけでもなく、男の子になりたかったわけでもなく。

 ただ、「わたし」と言いづらかったあの頃。

 学校とか公の場では「わたし」だったんですけどね。

 

 あれかなあ、何だかんだ言っても、自分を女性として見たときの自己評価が低くて、僕という人称は少しの逃げだったのかな、などということも考えてみたり。



 前書きにも書きましたが、設定について本編といろいろ辻褄が合わないんじゃないかということも出てきてます。

 超能力風邪の症状として、慧と晴海のそれは、あんまりにも桁違いじゃないかとか。念動力系と精神感応系両方行けちゃってるじゃないかとか。人体傷つけちゃってるよ! とか。

 この辺はまあ、「彼らの場合が特殊だった」ということで片付けちゃおうかと思ってます。

 あんだけわくわくして天体観測してて、アウトバーストの瞬間に出くわした十代は、そんなには数が多くなかったんじゃないかと。

 「人体は防御機構が働いてSP症の念動力では傷つけられない云々」も、何かすっかり無視して晴海は暴れてましたね。

 一応あれは、バイクの方に力を加えて吹っ飛ばして、巻き添え食った形で人がたたきつけられてるんだよーとか、考えてみましたが、この話の中ではSP症についての研究とか進んでない訳で、そこを言い訳がましく書くのもおかしな話なんで、「彼らの場合が特殊だった」で、いいですもう、って感じです。


 もうちょっと、SP症の事例に則った、【一族】とも【キャリア】ともあんまり関わりのない、普通の子の話とか、書けるはずなんだよなー。

 本来はその辺のことを埋めるための短編のはずだったのに。

 この超能力風邪のイメージって、もともとは星野架名さんの漫画、緑野原学園シリーズの『Psiクロン・シンドローム』なんですが……私が書くとどうも湿っぽくなっていかんです。


 よし、今後の目標。

 超能力風邪・SP症の方に重点を置いた、普通の子が主人公の、短編連作を書く。なるべくハートウォーミング方向で。


 他に書きたい話と言えば、前述しましたけど、リンとほのかの話。

 二人して女子寮に潜入調査ネタとか、やりたい。

 もちろんリンは女装バージョンで、二人同室で。


 あとあと、こんな会話から始まる話。


 リン「何か欲しいものあるか? もうすぐ誕生日だろ、16の」

 ほのか「あなたの子種(即答)」


 ほのかは相馬の跡取り娘なので、婿選びは切実な問題なんですよ。

 彼女ははっきりリンが好きだけど、リンの方はいまいちよくわかってないので、そこを彼女がどう落としていくか、というのは書きたいです。


 それからそれから、アキラたちの活躍する本編でもリンたちを出したいなあとか。

 もう40代半ばのいいオッサンになってるはずの彼の活躍を見たいです。


 ああ、やばい。

 リンについてこんなに書きまくったら、私がどんだけこのキャラ贔屓かばれてしまうではないですか!

 本当に、この人が出てきて世界観が変わった。

 というか、アキラがあんな性格になったのは、かなりの部分でこの人のせいですよ。

 こいつが、アキラの熱血主人公分を吸い取って持ってっちゃったんだ! と割とマジで思ってます。


 晴海と慧も……本編に出てくること、あるかなあ。

 一応、設定は考えていますが、まあ出てきたらにやりとしてください、程度です。

 つうか、そんなに書き続けられるのか、「本編」。



 えー、というところで。

 この話のどの章よりも文章量が多くなったので、そろそろこの辺で。

 この話について困った部分は、ここまでも散々述べてきましたが、その他にも、そもそも晴海がいじめられてる設定が安易だったなとか、書きたかったはずの天体観測のわくわくはちゃんと書けてたのかなとか、言い始めると切りがないのです。

 それでも、読み返してみて、私はこの話が好きだなあと思いました。

 書いてよかった。


 自分の思い出コミですけどね。

 狭山湖とかの地名は馴染みのものを使ってるし、ハレー彗星を見に行ったけどいまいちだったのは実体験。

 ひょうきん族とか、当時の流行とか、いろいろ思い返してぶちこみました。


 これからも、いっぱい、

 「自分が書いて楽しい話、自分が読んで面白い話」

 を書いていこうと思います。

 読み手の人が楽しいかは、ごめんなさい、わからないし、多分狙って書くようなことは出来ない。

 それでも、今後も何か、少し気になる話があったら、読んでみていただければ幸いです。


 こんなところまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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