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世界の光を集める旅路  作者: 白鐘しゆる


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第2話 病を治す薬


 私がソルヴィーヌ国の港近くにあるロディアの街に来てから2週間が経ち。  

 私は集めた人々の感情から生まれる光で、ラクスの母親であるユアーネの病を治す薬を作っていた。


「よし、良い感じに出来てきたわね。明日辺りには完成しそうだわ」


 私は4日前、ユアーネの病を治す薬を作る為に酒場の2階の一室に篭り始めた。


 魔法で薬を作ったことはなかったが、何とか完成の目処が見えてきたことに安堵する。


「あとひと頑張りよ、ニーナ」


 自分に対しての喝を入れて、私はまた作業を再開し始めた。


✦


 翌日の朝。

 私は薬が完成したことを伝える為にユアーネがいる部屋へと訪れた。

 

「ユアーネさん、薬が完成しました。こちらをどうぞ」


 私は手に持っていた瓶に入った液体薬をユアーネに差し出す。


「ありがとうございます。これはこのまま飲めばいいんですか?」

「そのままだと苦いかもしれませんので、少し水に薄めてから飲むといいかもしれないです」


 私がそう説明し終えるのと同時に、部屋ドアが開き、ラクスが部屋に入ってきた。


「ニーナ、水持ってきたよ!」

「ありがとう、じゃあ、渡してくれるかしら」

「うん、お母さん、水だよ」


 ラクスはユアーネにガラスのカップに入った水を手渡す。

 ラクスからカップを受け取ったユアーネは瓶の中に入ってる液体を口に入れてから水を飲む。

 私とラクスはそんなユアーネをじっと見つめた。


「飲み終わりましたか?」


 私がユアーネに問い掛けるとユアーネは頷き返す。


「ええ、飲み終わったわ」

「どうですか?」

「身体が軽くなっていく感じがするわ……!」

「よかったです。少ししたらきっと動けるようになりますよ」


 私の言葉通り、薬を飲んでから数十分後、ユアーネは立ち上がり歩けるまで回復した。


「お母さん、もう大丈夫なの?」

「ええ、ラクス、もう身体が何処も痛くないの。治ったのかしら……?」

「もう大丈夫です。この薬は病を消し去る薬ですので、また病に侵されることはありません」


 私の言葉にラクスは目に涙を浮かべながら口を開く。


「ありがとう、ニーナ。お母さんの病を治してくれて……!」

「ニーナさん、本当にありがとうございます。感謝してもしきれません」

「ええ、治せて本当に良かったです」


 私はユアーネとラクス。

 窓の近くにあるソファーの上で寝ているラクスの妹。 

 リナの姿を見つめて優しい笑みを溢した。


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