表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

堕天使たちの宴!? 思い出の舞踏会!

作者: 城壁ミラノ
掲載日:2025/12/03

「私達の思い出の舞踏会ね、フレデリク」

「そうだね、ユリアンヌ」


 お城の舞踏会場は夢のように美しい場所。

 私とフレデリクが運命の出会いをした場所。

 恋人として婚約者としてダンスを楽しんだ場所。

 今宵は結婚相手としてダンスする場所になる――

 プロポーズしてもらえる! そんな気がしますわ!


 ドキドキしながら二人でダンスフロアへ行くと、


「ダンスの前に話がある」


 深刻な声が聞こえてきた。


 フレデリクじゃない、隣のカップルからですわ。


「君との婚約を破棄する!」


 婚約破棄!?


「君との婚約を破棄する!」


 反対側でも!?


「喜んで! 婚約破棄を承諾しますわ!」


 そんなすぐ承諾なさる!?


 婚約破棄するカップルに挟まれ。

 婚約破棄がこだまする会場。

 何ですの? ここは?

 私は、どうなりますの!?

 私達は――まさか、フレデリクも?


「ユリアンヌ!」


 勢いが婚約破棄した殿方と同じ!?


「聞いてくれ! 私が君に言いたい言葉を!」


 心して聞きましょう。


「ユリアンヌ! 私は君との婚約を破棄する!」

「ええ!? 」


 フレデリクまで言ってきた!

 私達は結婚すると信じていたのに!

 どうして!?


「ええ!? 今、婚約破棄って言った!?」


 なぜ、フレデリクも驚くのです?


「間違えた! 周りの婚約破棄の勢いにのまれてつい! 違うんだ! 私は君との婚約は破棄しない!」


 この慌てようは真実みがあるから信じますけど。

 おっちょこちょいな人。


「私は君と結婚したい! 愛している! 承諾してくれるなら手を取ってダンスしてください!」


 やっぱり、プロポーズしてくれた。

 フレデリク――あなたがこんな人だったなんて。

 間違えて婚約破棄してくる、おっちょこちょい。

 一番大事な場面でミスするなんて今後不安ですわ。

 ですが……

 周りのカップルが次々婚約破棄していく。

 こんな地獄のように悲惨な状況のなかで。

 まっすぐ私だけを見て手を差し伸べてくれた!


「喜んで! プロポーズお受けいたしますわ!」


 婚約破棄を決めた周りの人が退場していくなか。

 手を取り合うと私達は抱きあった。


「よかった! こんな状況でどうなるかと焦ったよ。君がもし婚約破棄を即承諾したらどうしようかと」


 フレデリクと私は震えて、


「とんでもない思い出になるとこだったね」

「一生、忘れられませんわ」


 泣きそうになったけど。


「これからも、どんな状況でも二人で乗り越えていこう!」

「はい!」


 天国への道を進むと誓いあい笑いあえた。

 さぁ、私達だけになったダンスフロアで。

 思い出の舞踏会を始めましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ