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第五集:『五円』
目次
①『五円』
②『林檎』
③『爛れた崇拝』
④『かがくのちから』
『五円』
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『林檎』
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『爛れた崇拝』
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『かがくのちから』
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◆本文まとめ
『五円』
拾った十円には五円みたいに穴が開いていた。けれど五円の価値もない。
穴から覗く東京には、大きな穴が開いていた。
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『林檎』
この林檎はすこぶるいい出来だ。まさに中毒性がある罪な味なのだ。アダムとイヴの食べ残しを見つけられて良かった。
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『爛れた崇拝』
『多くの男を愛してしまった』と己を恥じる彼は、牛肉、豚肉、酒、全てに口をつけない。
愛する方々との約束らしい。
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『かがくのちから』
ヤマアラシの国は工業と科学に力を入れ、空調とゴムを発明した。
今では皆が針を括って身を寄せ合い、暖かく暮らす。