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雑司ヶ谷高校 歴史研究部!!  作者: 谷島修一
波乱の夏休み編
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怒鳴られる

 卓球部のミーティングも終わり、僕と部員たちは一旦、男女別の部屋へそれぞれ戻る。

 男子達は風呂に入るために大浴場へ行こうということになり、僕も同行する。


 僕は浴槽に入ってホッと一息ついた。

 それにしても、思ったより仕事量が少なくて助かった。

 別に僕が居なくても良かったんじゃあ?


 十分に風呂に浸かったので男子達は風呂を上がった。

 普段、卓球部のメンツは先輩もいるし、今日までは誰とも全く話したことのないので、一緒の部屋は気を遣う。

 そういう事もあって、僕は旅館のロビーにあったソファで一人で少し過ごすことにした。


 明日は何やらされるんだろうか、などと考えながら、しばらく休んでいると、卓球部の女子が一人、つかつかとやって来て話しかけて来た。

「ねえ、ちょっと」


 僕は驚いて声のほうを振り返った。


 彼女は同じクラスなので顔は知っていた。短めの髪を二つ結びにしている小柄な女子。

 たしか、先日、毛利さんが、『同じクラスの卓球部員の明智さん』とか言ってたっけ。

 ということは、この子が明智さんか。

 しかし、なんか怒り顔だ。


「何?」

 僕は返事をした。


「あんた、島津先生の胸を触らせろって言ったんだって?」


 なんだ? なんだ? 歴史研の合宿でやった温泉卓球の勝負の件か?

 そうだとすれば…、

「違うよ。『胸、見せろ』だよ」


「同じようなもんよ!」

 彼女は大声で怒鳴った。

「あんた、エロ本を学校に持ち込むし、先生にまでそんなエロいこと言ったりして、一体どういうつもり?!」


「いや…、どうも、こうも…」

 全部、エロマンガの件は伊達先輩と上杉先輩に嵌められたのだし、温泉卓球の件は上杉先輩が勝手に仕組んだことんだけどな。それを説明したものかどうか…。


「合宿は島津先生に呼ばれてきたみたいだから仕方ないけど、目障りだから学校では話しかけないで!」

 そう言うと明智さんは、そそくさと立ち去った。


『話しかけないで』って、そもそも学校で話したことないだろうに。今、初めて話したぐらいだ。

 まあ、正直、彼女の事はどうでもいいが、『上杉先輩に嵌められた』と言って誤解は解いておいた方がいいかな。また怒鳴られると気分が悪いし。明日、島津先生に相談してみよう。


 僕は大きくため息を一つついてから部屋に戻るために立ち上がった。

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