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雑司ヶ谷高校 歴史研究部!!  作者: 谷島修一
混沌の学園祭編
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イケメンを紹介

 結局、今週の放課後は、歴史研の展示を作ることで潰れそうだった。


 今日は火曜日なので、部室には図書委員をやっている毛利さんは図書室で仕事なので不在。伊達先輩は生徒会の仕事があるので不在。

 ということで、上杉先輩と二人っきりとなっている。この状況は、なるべく避けたかった。ウザ絡みしてこないと良いのだが…。


 しかし、意外にも上杉先輩は真面目に展示物作りに取り組んでいる。

 上杉先輩、やればできる子じゃん。


 僕は伊達先輩の分も作ってあげることになったので、一人だけ作業量が倍だった。

 上杉先輩は今日の分の作業が終わると、一人で紙パックのジュースを飲みながら、のんびりとスマホゲームに興じ始めた。

 僕が、“今日は大人しいな”と思っていたら、上杉先輩は話しかけてきた。


「ねえ、キミのクラスがやる白雪姫、キミが王子様をやるの見たいけど、占いメイドカフェの方が忙しいから見に行けそうにないんだよね」


「映像は撮っておくようですから、後でDVDか何かに焼いてもらいますよ」


「お、いいねぇ。ところで、キミは最初、“木”の役だったのに、何で王子様役やることになったの?」


「本来、やるはずだったクラスメイトが、捻挫で松葉杖になってしまったからです」


「そうなんだ。なんで捻挫したの?」


「サッカー部の練習試合でやってしまったそうです」


「サッカー部? サッカー部の1年生と言うと、ひょっとして足利君の事?」


「そうです。あいつを知っているんですか?」


「クラスの女子が噂にしているのを、聞いたことがあるぐらいだけだけど。なんでもイケメンで、サッカーが上手いとか」


 悠斗、2年生の間でも知られているのか?

 僕も“エロマンガ伯爵”でなくて、良い噂で有名になりたかったよ。


 上杉先輩は続けて質問をする。

「足利君とキミは仲が良いの?」


「はい。幼馴染で友達です」


「キミの《《唯一》》の友達って足利君のことなの?」


 今、“唯一”を強調しただろ?

「そうですよ」


「紹介してよ」


「え? まあ、構いませんが…。本人に聞いておきますよ」

 悠斗はイケメンだし、イイ奴だから、上杉先輩は気に入るかもしれないな。

 まあ、悠斗が上杉先輩を気に入るかはわからんけど。


「よろしくね」

 そう言うと、上杉先輩は嬉しそうに、スマホの画面に目を戻した。

 

 僕も自分の展示物作成の作業に戻る。しかし、まだまだ終わりそうにない。

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