表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
慟哭の先へ  作者: キリヤ
1/2

終わりの始まりのプロローグ


どうしてこうなったのか、まじでわからない。

ここが何処かも、何で俺がこんなところにいるのかもこの状況全てが意味不明だ。


だってそうだろう?

俺今「ライオネル」に乗ってんだぜ?

意味わかんないだろ?

俺が一番ワケわからんよ。


ことの始まりは数時間前まで遡る。


---------------------------

2133年11月3日

俺こと高山恭介はゲーセンにいた。

特にこれといって何か有るわけでもない平凡な男子高校生だが今流行ってるゲームには熱中していてそれなりの腕だとは自負している。


一年くらい前からゲーセンに設置されたヴァルキリー・ウォーズという、カプセル状の機体に入り画面上のロボットを一人称視点で操縦して戦うリアルバーチャルアクションゲームだ。


俺は設置された当初からやっているからってもの有るけどこのゲーム、カプセルの中に入ると実際のロボットのコックピットみたいな感じになっていて、最初はワケわからんゲームかと思ったけど、慣れるとめっちゃはまった。


何せ実際に操縦してる感が半端ない。

振動や操縦桿の抵抗など様々な事が全てリンクしてるからだ。

こんなゲーム詰まらないわけがない!


基本的には全国のプレイヤーとマッチして対戦するんだが選べる機体は全部で8機。


俺が基本使ってるのは黒と銀の塗装がされた「ライオネル」という機体だ。

二足歩行のロボットで高さは10メートルくらい有るかな?

兵装は背中に刀を二本背負っており、右の腰にはアサルトライフル、左の腰にはマガジンポーチが付いている中距離、近距離で動ける万能タイプだ。


俺の戦略は基本アサルトライフルで牽制しながらブーストダッシュで近づいて刀での近距離戦に持ち込むスタイルだ。


今日はそんなゲームの大会があったんだ。

1回戦、2回戦は順調に勝ち進み、準決勝も危なげ無く勝利した。

いよいよ決勝だが、相手は俺の苦手の機体だ。

赤のカラーリングの「ベリアル」だ。

「ベリアル」は遠距離タイプの機体で兵装はスナイパーライフル、ロケットランチャー、誘導ミサイルそしてマシンガンをもっている。


マシンガン以外は射程が長く、こちらの攻撃範囲外からバンバン打ってくるタイプだから近づくまでがすでに一苦労だ。


そんな決勝ではなんとか遠距離攻撃を掻い潜り、アサルトで牽制やミサイルを打ち落としながら近づき刀でベリアルを切り付けようとした瞬間それは起こった。


いきなり物凄い爆発音がしたかと思ったら物凄い衝撃に襲われて俺は意識を手放した。


気付くと俺はカプセル型のゲーム機のコックピットの中で気絶していたようだ。

幸い怪我とかは無いみたいだがさっきのは一体なんだったんだ?

とりあえず状況確認のため外に出ることにした。


まずコックピットを空けた瞬間俺は思考停止した。

「は?」

それしか言葉がてで来なかった。

「いやいや、おかしいだろ!

なんなん?

意味わからんわ!」


思わずそう叫ばすにはいられなかった。

なぜならそこはゲーセンですらなく何処かの森の中だった事が一つ。

もう一つは今俺が出てきたコックピットはゲーム機のコックピットでは無かったからだ。

端的に言えばさっきまで操縦していた「ライオネル」のコックピットだったからだ。


何を言っているかわからないかも知れないが本当なんだ!

外にでてわかったのは、俺がさっきまで気絶していたのは何故かはわからないが本物の「ライオネル」の中だったようだ。


見た目は完全にゲームの中で操縦していた「ライオネル」。

もうどういう訳かわからんよ。


そして冒頭に戻る


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ