番外編1.『その日』
遅くなり申し訳ありません。
時間としては本編より少し後です。
とても書きたかったネタなのですが、少し人を選ぶかもしれませんのでご注意ください。
本編少し試行錯誤中なので、番外編続くかもしれません。
本編の時間が追いつき次第、番外編から本編のナンバリングへと戻します。
これはついにきてしまった『その日』の話。
いつか来るとは思っていた。来ることは予想できていた。
けれど、なんとなくそのことから思考を逸らし、逃げていた。
それでも、『その日』はついにやってきてしまった。
痛い。こんなに痛みを感じることなんて今まであっただろうか。さっきまではお腹だけが痛かったが、今は頭と腰まで痛い。
本当ならもう起きて朝の準備を始めておかなければならない時間なのに、ベッドから起き上がることができない。
「ぅう……」
今日は魔法学校が休みではあるけれど、僕の仕事を全うしないわけにはいかない。
しかし、全身が痛みで悲鳴を上げている。
なんとか起きあがろうとするが、どうしても動くことができない。
動けない……。
それに意識が……。
そのまま痛みで意識を失ってしまった。
「……ぶか? 大丈夫か?」
「ん……」
目を開けるとよく見知った金髪の美少女が視界に入る。
「大丈夫か?」
「……すみませんっ」
急いで起きあがろうとするが、身体の痛みで起き上がることができない。
「無理をするな」
彼女は僕が起きあがろうとするのを止めて来る。
「ですが……」
「具合が悪いんだろ?」
サラ様に心配をかけたくないと思うが、ここまで体調が悪いと嘘をついてもバレてしまうのは時間の問題だろう。
だったら正直にここで話しておくべきだと考える。
「すみません、全身、特にお腹が痛くて」
「なるほど、では今日は私が家事をしよう」
「サラ様にそんなことさせるわけには」
けれど、身体を起き上がらせることができない。
「起き上がれないのだろう?」
「……すみません」
「たまには私がクロの面倒を見るのもいいさ」
「ありがとうございます」
「気にするな」
「さっそく一つよろしいでしょうか?」
「なんでも言ってくれ」
「お手洗いまで連れて行ってもらってもよろしいでしょうか」
「あぁ、構わないぞ」
彼女に肩を貸してもらい、トイレへと連れてってもらう。便座まで座らせてもらうのは少し恥ずかしさがあったが、そんなことを言える元気もない。
「ありがとうございます」
「自分で下は脱げるか?」
正直かなり身体は重いが、流石にそこまでしてもらうわけにはいかないし、恥ずかしいという気持ちもある。
「はい、大丈夫です」
「わかった」
流石に今日は彼女もそれ以上僕に言ってくることはなかった。
サラ様はトイレを出ると扉を閉めてくれる。
僕はなんとか腰を浮かせて、ズボンを脱いでいく。そして、その先に見えたのは赤い染みが広がった白いパンツだった。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁあああああ」
「どうした!?」
僕がすごい声をあげてしまったので、サラ様がトイレに飛び込んでくる。
「さらさまぁ」
僕は涙ぐみながら彼女に助けを乞う。
「クロ……」
彼女は僕の顔を見た後、少しずつ視線を下ろして僕のパンツを見つめて、なるほどと言う納得した表情を浮かべる。
自分のパンツが血のようなもので染まってる恐怖によって、恥ずかしさなどを感じる余裕はなかった。
「ぼくどうなっちゃうんでしょうか……?」
「別にどうと言うことはない。女の子の日だ」
「女の子の日……?」
「だから怖がることはない。少し待っていろ」
そう言うとサラ様はトイレから出て行ってしまう。
別に遠くに行ってしまったわけではないのに、急に心細くなってしまう。
寂しい。早く戻ってきて欲しい。
「さらさまぁ……」
すぐに彼女が戻って来る。
「クロ、待たせたな」
彼女は片手に新しいパンツを持っている。
そのまま、トイレの中にある手を洗うところの下の扉を開きそこから色々と取り出す。
「とりあえずそのショーツを脱げるか?」
「……ぬげません」
「え?」
「ぬげないのでぬがしてください」
「…………」
自分でも何言ってるかわからない。頭がぼーっとする。
「……あぁ、わかった。それじゃあ立ってくれ」
「はい」
僕はフラフラと便座から立ち上がる。
サラ様が僕のパンツを脱がせていく。
それをまるで他人事のように、眺めている。
僕が足をあげると、そこからパンツが取られていった。
血で汚れた下半身をウェットシートでサラ様に拭かれる。
汚いことをさせて申し訳ないと思うのだけれど、彼女がそんなことまでしてくれていることに逆に喜びを感じるくらいだ。
「これ……は使わないよな」
彼女はそう言って、タンポンと書かれた紙袋を横に避ける。
その後、縦長のおむつのようなものをパンツの中に貼り付けていた。
「履かせるから足を上げてくれ」
サラ様の指示通りに足を上げていくと、新しいパンツを履かされる。いつもと違うものが股の部分に当たり、少しだけ慣れない感じがある。
「そのままこっちに来い」
彼女に連れられてトイレを出ると、見たことのない部屋着を着せられる。
「とりあえずこれでいいか、ベッドに腰掛けていろ」
「かしこまりました」
その後、ベッドに腰掛けていると彼女にコップに注がれた水と薬を渡される。
「これを飲んでおけ」
「……はい」
指示された通りに薬を飲む。
「少し横になっていろ」
ベッドに横になると、下半身を拭いてもらったからか少し気持ち悪さがマシになった気がする。
サラ様がキッチンに向かおうとする。料理はできるのだろうか。
「……さらさま」
「どうかしたか?」
彼女が振り返り、僕の方に顔を向けてくれる。
「ありがとうございます」
サラ様は僕に笑みを見せると、キッチンへと向かって行った。
わかりやすいように、エレメンタルと表記されていたものを四大精霊に変更しました。
エレメンタルクラス、四大精霊について解説をさせてください。
エレメンタルクラス……人数制限はなく、各学年優秀な生徒が集まって構成されるクラス。学年の壁はありません。現在は3年1人、2年1人、1年3人。
四大精霊……風火土水の各属性から1人ずつ選ばれる学校の代表のようなもの。現在は風に3年生、火に2年のブルーノ。まだ、正式決定はしていませんが、土にサラ様、水にクロは確定的だとアデーレが述べています。
今後わかりやすい記述を心がけます。




