宇佐山②
宇佐山戦の続きです。2話投稿します。
命からがら逃げて来た延暦寺と六角部隊は門前に自分たちしかいないことに気づいたよね。顔面蒼白。そう、23000が6000。
でも士気が上がった。こっちが1000だから?6000で大丈夫って?
攻城戦は3倍の原則とか思ってる?
何言ってんの?そんなに簡単はじゃないよ。
攻城戦の道具は途中で捨てて来たでしょ?罠にハマって。
そこまで用意したんだよ。
ここに罠がないとか思ってんの?
そう思って高い士気の人々に見せます。
西の方から大軍の音、その数は数千はいる。まぁ戦闘を専門にした部隊じゃないけど。うちの隊旗を持ち。そうこれは一太たち。
彼らは朽木のあたりで仕事した後に、西よりこっちに来ることを予定してました。
ゆっくり帰って来いと。
最高のタイミングだよ。笑った。あいつら上手いな。一応、高虎さんと一太には作戦を伝え、攻撃はするなと言っといたけど、ヤル気が満々。殺るの方。火矢を用意している。あいつらどうした?
そして僧兵らが困惑しているところに、雑賀とうちの鉄砲隊の準備が整い、一斉射撃が始まった。更には火矢がものすごい数で飛んでくる。
そして最後に慶次さんと松永さん登場。
出番がない堀殿が悔しそう。
二刻もせずに、僧兵らは全滅したよ。
「こうして、森勝蔵長可は宇佐山の戦いで英雄になった。」
「堀殿、勝手に戦記にするな。」
「ふふふふ、5000人の隊が23000人を撃破って英雄でしょう。」
「あぁ、小さい頃に憧れた英雄だ。」
「英雄はかっこいい。」
マッシュとヨーゼが勝手な感想を言ってる。堀さん最近ヨーゼたちに南蛮語を教えてもらっているから、英雄とかいう言葉を使ってる。
「お疲れ様でした」各務が戻って来た。
「おう」
これで全員戻って来たね。
「一応、今夜は警戒しろ。」
「宗厳殿、救援ありがとうございました。」
「良いですよ。勝蔵様、そちらの御仁らは強かった。儂らがいなくとも勝っておられた。」
「いえ、負傷者が減りました。」
「そうですか。嬉しい言葉です。あっ、これが服部半蔵の首です。」
そう言って、確実に半蔵の首を取ってくるあたり、流石は石舟斎殿だ。
この石舟斎は、新陰流の創始者で、上泉信綱の弟子。
昔から諸国を回り、富田流などを免許皆伝した、柳生の伝説だ。
[無刀の極意]とか言う、剣なしで相手の剣を奪たり、剣に頼らないで勝つと言う極意まで持つから、えぐい。俺にはよくわからん。前世もこれは知っていたが何をどうしたらいいのか。剣を習っているものとしたら、彼は正に剣聖という言葉が当てはまる。じいちゃんも無刀の極意については「できん」と断言していた。
「おいおい、俺には何もなしかぁ」
「松永さんも救援ありがとうございます。」
「まぁ配下としては当たり前や。」
「いえ、救援と言ったのですが。」
「おい、配下じゃない?」
「ええ。認められる手柄が?何かありました?」
「疑問だ!みたいな言い方よ。百地ら甲賀を引き入れて、今日も救援し、三好は抑え、服部らも騙した。俺つかえるやろ?」
「全て、勝蔵様の策、手柄は全て勝蔵様のものです。」
「そうですね。各務のいう通りでございますよ。松永様」
「各務、あんまり活躍してねえからって嫉妬は見苦しいぞ。半兵衛、テメェ、様付と敬語で仲間じゃない感じだすな」
全員で笑った。
「一太、お疲れ。」
「あぁ、最後は暴れられたからよかったよ」
「そう」
「ああ」
なんか、長島から、建築屋から戦争屋に変わっちゃったなぁ。
申し訳ない。俺のせいだ。
「勝蔵様のせいじゃない。勝蔵様のおかげで、自分のしたことに責任を持てたんだ。俺たちは砦や堀を作って来た。そりゃ、それが戦のためだって知ってたけど、ただ造るだけ、そう思って来た。でも長島でわかった。俺たちも殺してるって。そして守ってるって。じゃぁ、守るために必死になろう。同時に殺すことも。それが家族を守るって。」
人は成長する。それが本人が望んだ方かは知らないが。
「わかった。また頼む。無茶な命令もする。」
「えっ、無茶じゃない命令ってあった?」
「ははは、一太、そりゃそうだ。」慶次にぃが笑う。
解せぬ。
酒を軽く振る舞い。今日は警備のもの以外は早く寝た。
宇佐山戦が終了です。第一次、第二次朝倉戦と野田福島の戦、宇佐山の戦いを全て一緒くたにしました。
色々とご意見有ると思いますが、展開を早くしました。




