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森勝蔵長可 転生者は家族を守りたいが為、狂い笑う。  作者: 確かな嘘
第4章 上洛と畿内と・・・
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長島戦①

今回の話を書く際に悩んでいました。この話には水害を思い起こさせる記述があります。最後まで投稿の際に記述するか悩みましたが、記述しました。


先日の台風や大雨で水害被害に遭われた方とご親族やご家族、お友達が被害に遭われた方がいらっしゃった場合は飛ばして読んでください。


どうしてもこの記述をせずに史実に合わせた兵糧攻めにするのは、作品の重みやこの話の重要性からできませんでした。ですので、被害に遭われた方には大変申し訳ありませんが、既に作っていた話を変えるかで悩み、今回はそのまま投稿する形をとりました。申し訳ありません。記述を見て嫌な気持ちになった方がいらっしゃった場合にはすみません。

さぁやってきました。長島。


「工作兵部隊の皆さん、お仕事です。」

「何をするんだい」

「やることは三つ、すでに、長島周辺は、織田家の面々が囲んでる。そして俺たちはあそこらの城に続く橋を1つ残して、全て壊す。船を火矢と鉄砲で打ち壊す。そして最後に、あそこらの水門を閉じます。」


それを聞いた皆は顔を真っ青にする。

半兵衛さんとヨーゼとマッシュと一太(一太には、堤防を作り、水門を作り、水の流れを変えても織田に被害が来ないところを聴いただけ)と考えた策だ。

ヨーロッパでは普通に行われる。兵糧攻め。それに、さらに水攻めを行う。

長島は木曽三川に囲まれた三角州にある地帯だ。だから水害も多く、農地もほとんどない地域だ。だから、あちらこちらに作った橋から、又は船で、物資を運んでいる。今は船や橋を取り締まり、物資の移動を制限しており、人もこの地を出て行く者については制限している。

長島一向宗は、粗末な船しか持たない。それを兵糧攻めにするにするため、付近の橋を壊し、船を焼き、城よりの移動をさせずにする。そこに水門を閉じ、流れる水を増量させて、氾濫させる。もちろん織田には被害なしにする。これにより長島の各城と砦の連携も止めて、孤立させて、餓死を狙う。

これが長島壊滅作戦だ。


工作兵もすぐに気づき、他の兵もそのあとに気づく。

この策の悲惨さを。


織田に刃向かうアホの一向宗は堺などの協力のおかげで食い物の残りは少ない。

なぜなら、周りの一向宗の村を襲い、長島の城に逃がすということを長期間してきた。

しかも、長島に食料を持っていく者、長島の城や砦から逃げる者は容赦しないで殺してきた。そして溢れる人、孤立する城が出来上がる。これをもう半年以上も行ってきた。


そこに追い打ちをかけるように今回の策だ。


でも、いくら悲惨でも、奴らはそうされるだけの理由がある。

何度も織田に攻撃してきた。

信秀様が死んで、信長様が当主になったばっかのとき。

尾張の統一直前の時期。

美濃攻め前。

そして美濃攻め後

その前もあるかもね。

それだけやれば、こうなるよ。仏の顔も三度までだ。


僧は攻めちゃいけない?殺しちゃいけない?

自分たちだけ安全なはずがない。

そんなことが許されるはずがない。


まぁ嫌いな一向宗を殺します。

奴ら尾張の民を殺したしね。


始まった。まず工作兵による橋の破壊だ。

壊の出番だ。渋い顔をしてるが、やることはやる。


そしてそれが終わると、初めに明神さんが鉄砲を撃つ。そして職人集団が火矢を作成して、弓部隊が火矢を撃ち、同時に鉄砲隊が一斉射撃だ。

腹が減って、意識が朦朧としているところだったかな?ごめんね。脅かしたね。

なんか一向宗にいる僧が叫んでる。鉄砲の音で聞こえません。

ちなみにここにいるのはうちの部隊のみ、工作兵を除いても総勢1500名、増えたよ。他の家の部隊は周辺を囲っている。


最後の仕上げに、水門を閉じるだけ。

水門によって水の分水界となっていた支流の川を次々と閉める。

それによって別れていた水は別れることなく、一つの流れとなり、長島に流れていくことになるだろう。

この策の最後だ。もう少し様子を見て、奴らが門を閉めたらやろう。


こっちの策より、船が壊れ、橋も壊れており、唯一の橋に残された一向宗が城に向かっていた。

長島の城は、ほとんどの者を収容したが、これ以上は無理と門を閉める。


その光景に驚くのは城にいる一向宗の連中だ。

これ以上人が増えたらどうなる?飯一粒も食えなくなるのでは?少し遅れていたら、自分があそこでのたれ死んでいたのか?と困惑し、恐怖しているようだ。


さぁ、まだまだ恐怖が来るよ。いや今のよりもすごい恐怖がくるよ。

うちの部隊すら恐怖する作戦です。

「さぁ最後の仕上げを始めろ。」



勝蔵の合図により、水門が複数閉められた。

流れる先を制限されて、川の水が一つの川のみに集まり、城に向かって暴流となり、一気に進む。途中で暴流となった水の流れは残された船などを壊しながら、さらに進む。

橋に残された人は茫然と流れ来る水を見つめる。

その流れは一つまた二つと合わさり、うねりを上げ、さらに水嵩を増やし、それはまさに龍と呼ぶのがふさわしいかのように、堤防や橋へと襲いかかって来る。

その水の恐ろしさに、橋に残された人はただ、死を思い浮かべるしかできず、その顔は恐怖を通り越し、ただ神に祈るしかないようだ。そして水は橋に到着すると人々は声もあげずに流される。恐怖で声が出ない。水は橋を一瞬にして壊していった。


さらに、その水は長島を囲う堤防を壊し、長島の城に向かう。城を壊しかねない水が城を襲う。

堤防は壊され水が城を囲う。

城の人は孤立する。信じられない光景に呆然となる人々。

そこには城の収容限界を超えた、人、人。

そして彼らはただ、水が自分たちを襲うことがないよう、祈るのみである。

ただ、涙を流し、恐怖に怯える事しか、自然の恐怖の前では、人間にできることはない。


そして、水は人の根源にある恐怖を呼び起こす。

長島の一向宗にあるのは、押し寄せる水による恐怖と、既に始まっている空腹である。

そこにあるのは目の前に広がる死だけだ。


今回の投稿は最後まで投稿内容をどうするか考えました。本当はもう少し後に投稿する予定だったんですが、間違えて投稿していましました。

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