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森勝蔵長可 転生者は家族を守りたいが為、狂い笑う。  作者: 確かな嘘
第3章 京とあいつとあいつと。
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閉話 伊勢攻め

伊勢攻めです。

史実なんかよりもかなり早いです。


史実を捻じ曲げることをお許しください。

それでも…です。


お休みなので二話投稿です。次の章で悩みがあるので、次の章は時間かかるかもです。

美濃攻めを終わった織田家は返す刀で、一気に長島へと進んだ。

その際に浅井長政も協力していた。


「義兄上、これから長島ですか?」

「いや、伊勢だ。」

「伊勢ですか?」

「である。ここからすぐに長島を助ける伊勢を攻め、長島を包囲するのが今回の策だ。」

「長島を」

「である。長島のなまぐさ坊主はなかなか降伏しない。ならば包囲し、餓死させてやる。」


一瞬、信長の殺気に長政は肝を冷やした。

そんな折に、竹中半兵衛が来た。

「お屋形様、重矩より報告があり、調略が進み、北畠勢と長野勢の間に亀裂が入り始めていると。作戦通り始めて良いでしょうか?」

「うむ、半兵衛、始めろ。ヨーゼにも望む物を手に入れたくば、結果を出せと伝えろ」

「はっ」


そして、長島へと進むと見せた織田軍は長島を素通りし、一気に伊勢へと入る。

その軍は池田、佐久間、森、竹中、丹羽、木下だ。


そして、海より織田水軍というヨーゼが率いる海軍が伊勢を攻めた。この水軍は南蛮船にいた奴隷のうち、織田家に残ることを選んだ者と織田水軍として準備していた者らだ。


まず、織田水軍が一気に九鬼を攻める。

九鬼水軍は数年前の北畠との戦により当主が死亡したために当主が変わったばかりであった。しかし九鬼水軍、いくら当主が若いものといえど、その強さは伊勢湾では猛威だった。

しかし、ヨーゼが率いる水軍は数名が元ヨーロッパ最強の傭兵だ。海の猛者だ。奴隷ばかりと言ってたが、南蛮船の中には、ヨーゼの仲間が数名おった。そいつらを救うために「奴隷になるのか?」と林に聞いたのだ。


そんなものらが技術の遅れた日本の、海賊のような水軍風情に遅れを取るなどあり得ない。

この二カ月の間、ヨーゼはルールや指示と船の動かし方を徹底して、奴隷やもともと軍にいた日本人たちに教えた。その結果が傭兵と奴隷らによる最速の船の運用だ。


これに九鬼は狼狽した。

全く見たことない運用の仕方や陣だった。いや。海の上で陣を完全に引くなどそうないことだった。そんな中に早く、壮麗な陣は九鬼を驚かせ、縮み上がらせた。

この結果、士気が下がり、海の上で遅れを取った九鬼水軍は敗走し、直ぐに降伏して、織田水軍に接収されることとなった。


今度は陸上戦。

重矩は美濃攻めの間、長野家の家臣に北畠は長野を壁にして、織田軍をぶつける気だ。このままでは無駄死になると流布していた。

そして、北畠には、長野は織田につくかもしれないと民にデマの噂を流布した。

これは、徐々に広まり、両家の間に亀裂は大きくなり、少しづつ崩壊の音は響き始めた。


そこに九鬼水軍が落ちた。

北畠は焦った。海から織田が来るはずはない。いくら織田水軍が力をつける可能性があると報告を受けていたといえ、そんなことはないと考えていた。一応ということで、信広を調略し、南蛮人を殺そうとした。唯一の懸念を潰せば、怖くないと考えた。それが失敗したがそれでも、たかが一人の南蛮人に何ができると考えていた。

九鬼水軍、長野と協力した上で、織田を待ち構え、そこに長島が加わり、後ろから攻めさせれば、どうにかできる。そう思っていた。


しかし、現状は九鬼が潰れ、長島は柴田らが睨みを利かせ動けず、長野が裏切るという噂がある。長野とはいくら和議を結び、北畠が上とは言え、完全にうまく行っているわけではない、そんな中では、噂は必ずしも嘘と切り捨てることはできない。


そんな折に事件が起きた。

長野家と北畠家が長島より侵略して来た織田軍に対して兵を進めるところだった。

長野家の家臣、細野藤光が殺された。

さらに長野家に忍びが入り、長野家当主の暗殺が狙われた。暗殺は未遂で終わったがその影響はデカかった。

これに長野家は騒ぎになった。


北畠のために死ぬのか?

北畠は何をしている?

そう、長野家では大騒ぎとなった。


長野家の者らは怒り、

「お前らは我らを壁にし、のうのうと生き延びようとする武士の風上にも置けぬ連中だ」と北畠家を罵った。


対して、北畠家の武将は、

「お前らは嘘付きだ」、又は「お前らは裏切りをの口実作りを隠すためにこのようなことをやったのだろう」と罵り、返した。


さらに悪いことに、今度は細野藤光の子供、分部光嘉がいなくなった。

これに北畠家の連中は騒ぐ。

「ほら裏切る気だろう」

「細野藤光も同じく織田に与するために逃げたのだろう?いや今織田との降伏条件を擦り合わせるために織田の元に行ったのか?」

と問うてきた。


細野藤光は北畠に対する備えをするために安濃城を築いた者だ。

そして分部光嘉は織田に臣従する方が良いと言っていた者だ。

そんな二人が死に、又は居なくなったのだ。


しかも、細野藤光の遺体は首がなく、体も無残な様子でそうだというのは鎧からしかわからなかった。

また、発見したのも、北畠側に伝えたのも長野家の者だ。本物かどうかは疑わしいというのが北畠の考えで、それは頷けるものだった。


しかし、長野家からすると、こちらの臣従を疑った北畠の者が殺したのだろう。さらに、織田のせいにする気だ。それどころかあらぬ裏切りの疑いをふっかけ、こちらに必死で織田の壁役をやらせようとしていると考えた。


お互いに冷静になればわかるはず。そんなことして何もお互いに得はない。いや、長野家には利益があるかもしれない。そのことが余計にバツが悪い。


これは、全て竹中重矩がやったのだ。流言も、暗殺も、暗殺未遂も全て重矩とその家臣がやった。重矩は竹中半兵衛の策を行うために、数名の忍びの者や間者働ができるものを美濃時代から竹中家の家臣団に迎え入れたいた。


今回の策は竹中が練り、重矩が実施した策であった。

そして、この策により足並みは揃わず、さらに浮き足立った北畠と長野は、織田に潰されていく。


織田本隊と水軍が北と南の海から両面で攻めて来た。水軍の数は少ないが、海からの弓の攻撃は堪えた。そこに、北から来た織田本陣では木下や池田、丹羽らがうまく攻撃する。


その中、鬼のような一団が猛威を振るう。

森家の軍だ。

いや、各務だった。各務が多くの隊長級を殺していく。

物凄い勢いに北畠と長野家は怯み、混乱の渦が生じた。


そんな混乱の最中、

鳥屋尾満栄と家城之清が死んだ。

これは、西よりきた2百の兵によるものだっだ。この兵は竹中重矩率いる軍だ。

決して多くない軍だが、完全に不意をついたこの軍は北畠家の軍を切り裂き、鳥尾屋軍に辿り着き、討ち取ったのだ。


鳥屋尾満栄といえば、伊勢一の武将で、北畠家の宿老である。史実では何度も織田に刃向かい、対峙している。北畠具教や具房らに仕え、忠義を尽くした。実際に具房が監禁された時には助け出すなど。智も武も優れた武将で名の知れた武将だ。柴田よりも東海や紀州では有名な者だった。


そして、家城は槍主水と呼ばれ、鳥屋尾と並び北畠家の武の象徴だ。

その槍は一騎当千と言える。そして何より、この者もまた、東海、紀州ではその名は誰もが知っていた。


そして何より、二人とも伊勢の支柱だった。

その二人が一人の武将によって殺されたのだ。


この瞬間、伊勢の戦いは終了した。

すぐに北畠具教が捕まった。

こうして、北畠も長野も軍を保つことができなくなり、降伏した。

その後に信長の子、信雄が北畠家に、信孝が神戸家に養子となり、二人はそれぞれ、嫡男となることが条件に、北畠を臣従させた。長野家は信長の弟である信包を養子として迎えさせ、3年後に家督を継がせることで臣従した。


そして、龍興は伊勢からも追われて、紀州へと逃げた。その姿は国主としての雰囲気も武威も全く感じない落ち武者のような格好だ。


ここに

長島の包囲は完全に出来上がった。さらに勝三が堺や公家衆を使い、物流を止める作戦もできているために完全に長島は孤立した。


なお、重矩はのちに、伊勢での行為、鳥屋尾や家城を討ったことが噂として広まり、鬼重矩と言われるようになる。織田家で恐いのは鬼重矩だと伊勢や近江で噂される。

同時に、織田の水軍の、南蛮の人喰い赤鬼。また、各務というのは人あらず、人の形した鬼畜であるという噂も広がった。


だが、その策を練った半兵衛に鬼とか鬼畜とか人外と言った噂は広がらなかった。凄腕の軍師という噂のみが広まった。しかし織田家では最も怒らせてはいけないのは半兵衛であるというのが、もっぱらの評判だ。


今回の策は非情などという生易しいものではなかった。

織田に与した者は必死に残党狩りや内応に励まなければ、元同僚の首を切らされた。これは、裏切り者は結果が無くして、信用などせぬと半兵衛が強く脅したためだ。そして、そのことが世に広まらぬことが余計に織田家の者を怖がらせた。


ただし、この卑劣な策や狂気の行動が、勝三に京へのお伴をさせてもらえなかったからという理由だとは誰も知らない。


なお、伊勢の戦いが終わった頃、、勝三は京を出て、国友へと向かっているところだった。

伊勢攻めは…のために必要なので早めに行いました。


なお、重矩さん、ヨーゼは伊勢で大活躍しました。


ここまでの流れをやっと使えました。


個人的に半兵衛さんは敵に回したくない。


なお、戦前の各務らの話しあい


重矩 「兄上、重矩は勝三様に連れて行ってもらえず、悔しいので、この戦で恨みを晴らしたいと思います。何か役をください。」


半兵衛 「重矩。それは恨みではないです。憂さ晴らしです。まぁ、私も同様なので、良いでしょう。」


半兵衛 「ヨーゼ殿も、活躍しますか?」


ヨーゼ 「当たり前だ。海軍がどれほど怖いか教えてやる。」


半兵衛 「ヨーゼ殿も勝三様の元を離れ、寂しいようですね。」


ヨーゼ 「ふん、お前にわかるか。」


半兵衛 「各務も活躍してくださいね。勝三様と森様の功績が必要です。」


各務 「半兵衛よ、当たり前だ。」


半兵衛 「竹中殿とは呼ばないのですね。」


各務 「半兵衛、茶化すな。公式な場ではない。」


半兵衛 「各務も勝三様に連れて行ってもらえずに拗ねてますねー。」


勝三の家臣を願う者らは勝三のお伴が慶次であることが気に入らなかった。

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