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そいつが見える位置に居る数人の同じ装備の異星人たちが駆けつけてきた。
緊急事態を報せる、けたたましい警報が採掘場に鳴り響く。
僕の近くに居る人たちが、武器を持たない素手で奴らに襲いかかった。
レーザーガンが閃光を放つ。
身体の一部を吹き飛ばされ、それでも前進をやめなかった仲間は、次の射撃で殺された。
「ざまあみろ!!」
異星人が歓喜の声をあげる。
でも、次の瞬間には他の仲間が、そいつに飛びかかっていた。
別の異星人の銃が、その仲間を撃ち殺す。
今度は、もっと大勢の仲間が波のようにうねりながら、奴らに殺到した。
敵は密集してレーザーガンを半狂乱で撃ちまくったが、最後には僕たちの数が勝った。
「武器を拾うんだ!!」
僕は仲間に、そう呼びかけて、自分もレーザーガンを回収した。
坑道内に大量に横たわった仲間たちの死体を踏み越えて、僕たちは前進した。
もう、採掘場のあちこちで戦いは始まっている。
最初は苦戦していた仲間たちも敵の武器を奪って駆けつける応援のおかげで、次々と制圧を完了した。
周囲の戦いが終息してきたところで、僕はもう1人の能力者にテレパシーを送った。
(こっちは、あらかた片づけた。そっちはどう?)
(ああ、こっちもだいたい終わった。ただ何ヵ所かパワードスーツを装備した奴が居て、手こずってる)