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Ep.9 初魔法!


 「ほとんど生活魔法?攻撃ってできないの?」


 水の上級精霊スプライネの言葉に俺は思わず疑問を投げかける。


 「だって人間の暮らしには水が欠かせないでしょ?だから水の精霊達も暮らしに必要な魔法から順番に提供してる」


 慌ててもう一度ステータス画面を確認してみる。

今度は青いステータス画面に使える魔法の欄が追加されていた。

使用可能魔法欄にはLv.1≪洗浄≫Lv.2≪水球≫Lv.3≪水雨≫Lv.4≪水渦≫とあった。


 「洗浄魔法に水の球と水の雨と水の渦?が使えるみたいだけど」


 どんな魔法かスプライネに詳しく聞く。


 「水の球は≪ウォーターボール≫。一応攻撃魔法よ」


 一応て。


 「水の雨≪ウォーターレイン≫は言葉の通り、雨を降らせる。畑に水やりするのに便利な魔法。この魔法のおかげでこの世界で作物が育たなくて困るなんて事は滅多にないよ」


 本当に暮らしに根付いてるんだな。この世界の魔法は。


 「そして最後の水の渦≪ウォータースワール≫はそうね。実際に魔法使ってみる?」


 おお。とうとう魔法デビューだ。テンション上がるな。


 「水の渦をイメージして『ウォータースワール』と唱えれば、ソウイチと輪駆してる水の精霊ララが魔法を具現化してくれる」


 肩に乗っている初級精霊の妖精ララに「お願いな」と言うと笑顔で返してくれる。いいコだ。


 目を瞑り集中して頭の中で水の渦をイメージしながら両手をかざし「よし!『≪水渦≫(ウォータースワール)』」と唱えた。

するとララの体が青白く光り、俺の体の前に水の渦が勢いよく竜巻みたいに動いている。

初めて見る自分の魔法に感動するも、ずっと見てると目の前に水の渦が存在しているだけだった。


 「...これってこのあとどうなんの?」


スプライネに聞いた。





 「それだけよ。相手にぶつける事も出来なくはないけどこの世界の人間は汚れた衣服をその水の渦に入れてる」


...ただの自動洗濯機が生まれただけだった。Viva生活魔法。



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