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フリーダム  作者: 九条
1/3

一日目


①遅刻の場合



ガラッ


先生「おい、お前来るの遅いぞ!遅刻だ遅刻、どういうつもりなんだ?」


修斗「いやちょっと電車遅延しちゃって…」


先生「本当か?じゃあ証明書見せろ」


修斗「はい」


先生「いやお前これWAONじゃねーか!あとここらへんイオンなくない?!」


修斗「すいません間違いました、どうぞ」


先生「おお、遅延証明書な、えーと…ん?遅れたの10分か。うーんこれじゃあ駄目だな、10分じゃ理由にはならん。」


修斗「マジかよ、マジ塞翁が馬だな。」


先生「いやお前絶対意味知らねえだろ」


修斗「東京オリンピックが決まったくらいの衝撃を受けてますよ今。」


先生「ええ!マジかよ!お前凄いな!太田さんだったら発狂してたのに!」


先生「つか思いっきり話脱線したな。ってかお前!遅刻したんだから何か言うことないのか?」


修斗「お誕生日おめでとうございます」


先生「なんで知っている!ありがとうございます!じゃなくてお詫びだお詫び!お詫びをしろ!」


修斗「私は謝って物事を円滑に進めようとする日本の文化は良くないと考えていてですね、それというのもそもそもこれは江戸時代から…


先生「いきなり何だ?!もういい!席につけ!」


修斗「圧倒的感謝……!!!」


先生「俺はクズか」










②自販機の場合


修斗「喉が渇望の果ての理想郷だわ。ジュース飲も。」


自販機「ワタシ、ジハンキ。イマアナタノメノマエニイルヨ」


修斗「知ってるよ。」


自販機「コンチクワ」


修斗「いや誰だよこんなん覚えさせたやつ………しゃあべったああああああああ!!」


自販機「ワタシハドコゾノハッピーセットカ」


修斗「ツッコミも出来んのかよ、キャラ濃すぎだろ、ドラえもんになれるな。」


自販機「ドラエモン、ワタシ、キライ、ワタシヨリニンキ、スカレテル。」


修斗「とんだクソ野郎だな!!おい誰だ、こんな人格植え付けたの!!」


自販機「ケンキュウイン、ワタシハシラガノオトコニコロサレルタメニツクラレタ」


修斗「絶対能力進化計画かー、俺も能力欲しいなー、例えば透視とか。」


自販機「オマエ、キモイ」


修斗「いやてめーには絶対に言われたくねえよ!!」


自販機「モウイイ、ワタシモウオコッタ、ネル。」


修斗「は?!おい待て、まだ俺買ってないし…くそ全部準備中になりやがったあああ!」







③スタイリッシュの場合



ズザアアア


修斗「…………………。」


修斗(道の真ん中で転んでしまったああああああああああああああああああああ)


修斗(うわーっ!めっちゃ恥ずかしい!おっさん達めっちゃこっち見てんだけど!ヤメテー!その冷たい視線をこっちに向けないでー!あとそこの紫色の髪のばばあ!てめーは仲間だからな!)


ザッ


修斗「?!」


坂本「大丈夫か?」


修斗「おっお前は坂本君!!」


修斗(なんてこった、やべえ奴に見られちまった!でも坂本ならこの場をスタイリッシュに過ごしてくれるような気がする!頼む坂本!)


ズザアアア


坂本「………………。」


修斗(坂本くううううううん?!!)


修斗(状況がカオスになっちゃったよ!2人の男子高校生が道の真ん中で横たわってるって!草も生えんわ!というかあの坂本が転んだ?!もしかして俺はもっと大きいことの片鱗に触れているのか……?)


坂本「……ゴホン」


バッ


修斗(いや無理だよ?!今から取り返そうとしてもキツイよ!だからちょっと赤面すんのやめろ!スタイリッシュの欠片も無いから!

まぁ俺もカッコイイ事言って取り返そうと思ってたけどさ!)


修斗「わ、悪ぃ坂本、お前まで巻き込んじまって。……坂本?おい坂本ー」


クルッ



坂本「坂本ですが?」



修斗(君には完敗だ。)

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