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会話
喫茶店での男女の会話。女が男に聞いた。
「ねえ、神様っていると思う?」
「突然どうしたの? さあ、深く考えた事もないな」
男はそう答えると、アイスコーヒーを飲んだ。
「私はね、いると思うの」
「ふうん、そうなんだ」
男はあまり興味がなさそうだが、女は続ける。
「神様というよりも、神様みたいなものになるのかもしれないけど…」
会話を遮る様に、女が頼んでいたチーズトーストを店員が運んできた。女はそれを食べる。そんな様子を見ながら男が聞いた。
「その神様みたいなものがいたとして、何だって言うの?」
「うん、その神様みたいな存在は凄い力を持っていて、何でも決める事が出来るの。例えば、今の私達の会話もその神様みたいな存在がセリフを決めて、スマホやパソコンを使って書いていたり…」




