人生ゲーム
周りの言うとおりに従い、平凡に暮らしてたはずの主人公。
社会のせいにしてばかりの結末はいかに?
これは仕事を「向いてない」の一言でやめた男の物語。
男の名前は×× ××。平凡な家庭に育ち、普通に大学に入学したまでは良かったが、就職活動では体育会の部活で主将をしていたにもかかわらず苦戦。85社目の面接にてようやく手に入れた内定先。
4月からの研修。
都内某所にある本社ビルで研修。名刺交換やお辞儀の仕方などを習う。
2週間目には現場に出されていた。
研修で習ったことは、企業理念のことや会社の歴史など。
現場ではいっさい使えなかった。
体育会出身で人と話すことは嫌いではなかったが、営業のノルマは全くめどが立たない。
毎日契約を取れずに怒鳴られる日々。
1ヶ月たったところで同期の一人が辞める
次々に人が辞めていく。
そんな奴らを見て「3年は続けないと転職もできないだろ」
そう思っていた。
今思えば「3年」の間、ただノルマに追われて、怒られているだけで転職に使えるスキルなんて見に着くはずがないのに、何となく世間で言われている3年を目標にしていた。
7月になり、いくつかのミスを連発した。
先輩にまた怒られる。
この時に「仕事向いてないな」。
そう思ってやめた。
何が3年だ。
それ以来、親のもとで毎日PCとにらめっこ。
朝晩なんて関係ない。ひきこもり。
そんな生活も20年たった時、両親が他界。遺産は無い。
頼れる身うちもない。
生活保護の申請に行くが、追い返される。
そこがみえてくる貯金。
ついにアパートを追われてホームレス。
駅に行くも新参者の居場所は無い。
街でたむろ。
警察の職質。
結局公園のベンチでねる。
いつしかここに定住した。
今は毎日残飯をあさる。
こうしてただ生きるだけの生活。
社会の最下層。
それでもぼくはこう思う。
仕事だけはしたくない。
もう二度と、あんなことに人生を費やしたくない。
その年の冬、安らかに眠った。
これが今、流行りのあがりパターン。
分岐点はいくつあった?
仕事したくない、と思いながら出勤前に書いてた戯言。
仕事したくないと思いつつも、こういう想像をすると何とか仕事をしなければと思う。
検索ワードに「仕事」と入れると「辞めたい」と表示される現代、この駄文を読んで「辞めたいのは自分だけじゃない」と思って戴ければ幸いです。