いつもと違う感触
三人である程度話し合ったあと、仲坂とは解散し俺と雫川二人で歩いていた。
なぜか、昨日までとは違う気がし、ちょっとドキドキしてしまっている。
「……今日から私たち本当のカップルってことで良いんだよね?」
顔を赤らめた彼女が髪を耳にかけながら、そう聞いてきた。俺と彼女はそこまで身長が変わらないはずなのに、少し彼女が小さく見えた。
「ああ、そうだな。」
俺の返答もいつもより素っ気ないものになってしまう。恥ずかしい。身体が熱い。何なら、彼女の顔を見れない。
「……泰輔君、いつものしてくれる?」
「……そういえば、今日してからだいぶ時間経ってたな。」
言って、俺と雫川は顔を近づける。ただ、いつもはすぐできるのに唇が触れ合うまでに少し時間を要した。……なぜか心臓の高鳴りが鳴りやまない。あれ、雫川ってこんなに顔が小さくて目が大きかったっけ?まつ毛も長いし、鼻も高い。
そして、数秒経ったのち、ついに唇が触れ合う。いつものそれとは違い、ドギマギして少し唇が震えてしまっている。
身体を寄せ合い、抱き合ってお互いの身体を温め合う。……人の身体ってこんなに温かいんだな。
いつの間にか閉じていた目をふと開ける。そこには間近に雫川の顔があり、いつもよく見ていなかったことに気付かされる。照れもあったのだろうが、慣れてもいたのだろうな。
彼女の顔は本当に整っており、身体のほうは全体的にほっそりとしているが、胸のほうは巨乳とまではいかないが、それなりに出ており良い形をしている。ハグをしている今、その感触も感じている。……本当やわらかい。
そして、彼女はいつものように舌を俺の口に入れ込んでくる。いつもは大体それに為されるがままだが、今日は俺も応戦してみた。俺も彼女の舌を動かし、舐めてみた。
彼女は驚いた表情をしたが、一瞬で妖艶な笑みに代わり、お互いに楽しむ。
そして、永遠にも感じたそれも終わり、俺と彼女は身体を離す。お互いに息が上がっており、頬も紅潮していた。
「……こんなに良いキスをしたのは久しぶり。」
「……仲坂以来?」
「……うん。もう今答えづらいこと聞かないでよ。……でも、あのときより良かったかも。仲坂くんには言わないでね。」
「……ああ。」
微熱でも出てるんじゃないかというくらい身体が熱い。
……今まで本当のキスをしていなかったのかもしれないな。
「……じゃあ、これからもよろしくね。泰輔。」
「……ああ、瑠璃。」




