表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

後日談という名の


 これは同じ会社のAさんBさん夫妻の話である。


 なんでもそのAさんとBさんは社内恋愛で結婚したらしい。


 でもAさんの不倫で離婚。


 わー、職場一緒なのに不倫で離婚なんてきっついなー。そんなふうに考えていた。


「大変だったのよ。Aさんが奥さんのBさんに財産を盗まれたって大騒ぎするから」


 へえ、奥さん不倫の腹いせに本当に盗んだんですかね。


「そんなことするような人じゃなかったから話し合いしたり、弁護士さん頼もうかっていうことにもなって大変だったのよ。そして、そんなこんなしてるうちにAさんの借金とかが色々わかって余計大変になったの」


 おっと、もしかして?


「多分だけど、不倫だけじゃなくてAさんの借金とか色々がわかったからBさんが離婚したんじゃないかって考えるのが自然だったわ」


 人生色々あるんだなあ。そうしみじみ思ってしまった。


「そんな騒動があってもAさんもBさんも会社をやめてしまったの」


 おっと、二人ともやめてしまっていたんだ。


「でも、Aさんは転職がうまくいかなかったから今うちでパートで働いているの。色々あった人だからどんなトラブルに巻き込まれるかわからないから近寄らない方がいいわよ」


 そう言われて、もしかしてあの人がAさん?と思い浮かぶ人がいた。どうしてあんなに遠巻きにされているんだろうかと不思議だったがそういうことか。


 借金あって、不倫して、離婚して、転職がうまくいかなくて。


「今日飲みにいかないか」

「今日は用事があって」


 会社の人にも相手にされない。でもお金がないからパートでもなんでも働かなきゃならない。きっとこういう人をかわいそうな人、というんだろうな。と他人事のように思った。


「あ!君新しく入った子だよね?今日一緒に飲みにいかない?仕事のことも話たいしさ」


「すみません、今日用事があるので


 何も知らなかったら私はこの誘いを断られなかっただろう。善意かもしれないし、会社の先輩だと思っていたし。

 

 それに不倫をするような人だ。何かあったとき私を巻き込まれても困る。こういう人は距離を置くのが一番だ。


 ここまで読んでいただきありがとうございます。


 面白かったら評価、ブックマークお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ