表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薬草少女は今日も世界を廻す  作者: るなどる
第2節
19/159

14.領主様の課題 その3

「うーん、このページも違うしー」


 バッグから例の分厚い図鑑を取り出し、何か使えそうな薬草が無いか調べている。

 そしていくつかの事が分かった。


 まず、昨日調べようとしていた能力強化系の薬草について。

 基礎能力を高める薬草は存在するが、あくまで長期的に摂取して初めて効果があるというものばかり。

 しかもこの付近では入らない上に、かなり高価で取引されているらしい。

 時間もお金も掛かりすぎて、現実的ではない。

 唯一手に入りそうだったのが、一時的に素早く動けるようになる薬草だった。

 しかし問題は、その副作用である。

 全身に激痛が走り、しばらく動けなくというものだった。

 当然、即却下である。


 そして今調べていることは、相手の妨害ができそうな効果のある薬草の種類だ。

 薬草には毒や痺れ、幻覚といった副作用を持つものが多い。

 また、薬として使用されている薬草の中にも、用法と容量を間違えると人体に深刻な被害をもたらす物がある、ということである。

 巻頭に書かれている通り、全ては”薬と毒は表裏一体”という言葉に収束する。


 問題は、それらをどう使うかというところだ。

 矢に塗るにしても、弓を扱える技術は無い。

 剣に塗るにしても、剣術が得意という訳でもない。

 要するに、自分自身の技術不足が原因なだけである。

 もっとも、それだけ剣や弓に自信があるのなら、この課題自体はクリアしているんだけど。


「リア~?何かいいもの見つかった~?」

「うん、解決の糸口は見つかったんだけどその方法がねぇ・・・」

「ふ~ん、そうなんだ?で、どんなの~?」

「今、書き出しているんだけどこんなところかな」

「ふんふん、なるほど~」

「でね、何かいい方法ってない?」

「んー、何かの武器に塗るっていうのは?」

「それは考えたんだけど、剣や弓みたいなものだと、私じゃ扱えそうになくて」

「それなら、腕力とか技術があまりいらないものだね~」

「軽くて扱いやすいものとかあればいいんだけど」

「うーん、軽くてリアの扱いやすいものか~」


 扱える武器が少ないというのは本当に考え物だなぁ。

 身軽に動けて、相手より先制を取って動けそうなものってないんだろうか。

 あれ、最近何かそんなことなかったっけ?

 そう確か、夢の中で何かキラッと光ってヒュッと飛んできて・・・


「・・投げナイフ?」

「ん?何か思いついた~?」

「え?ああ、投げナイフみたいに投げつけられるものがいいなーって思ったんだけど、そんなに大量に持ち歩けるものじゃないし、何より命中させられる自信が無いんだよねー」

「じゃあ~、吹矢にでもしてみる~?」

「吹矢かぁ・・いいかも。ちょっと試してみよう!」

「それだったら、材料集めをしないとね~?」


 早速材料の書き出しを始める。

 吹矢の芯になる小枝に鳥の羽根に、それを纏める細めの糸。

 あとは矢を発射するための筒状の物だね。

 それに毒として扱えそうな薬草類も必要かな。

 うん、これなら旅先でも補充に困らなそうなものばかりだ。

 よし、そうと決まれば外に出て材料集めだ!

 領主様に声を掛けてから行こう!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ