1話 登校初日…
急いでクラスを確認して、教室へと向かう。詩芽里とは同じクラスになった。ほかにも、同じ中学の人は何人かいた。そして、みんなが噂していた1年のイケメン2人と同じクラスなので、このクラス1‐Bのドアはイケメンを一目見ようと集まった女子で塞がっている。また、うちのクラスメイトの話はイケメン2人の話で持ちきり。まぁ、僕は興味ないけれど、詩芽里の話には入っているのであいづちするのみ。すると、イケメンの片方がこちらへ向かってきた。
「こんにちは。僕の名前は坂巻 祐希。君の名前は、確か…関中 琉生ちゃんだったよね。」
「えっ、そうですけどなんで、ぼ…私の名前を?」
「あいつと僕は従兄弟なんだけど、君の名前は、確か…関中 琉生ちゃんだったよね。」
「えっ、そうですけどなんで、ぼ…私の名前を?」
「あいつと僕は従兄弟なんだけど、僕たちの親戚のお兄ちゃんが君、関中さんのお兄ちゃんとお友達で色々、聞かせて貰ってたんだ。」
「あのクソ兄貴…」
つい、小さく愚痴が口からでてしまった。すると、イケメンこと坂巻君は小さく微笑んでいた。
「それじゃ、これからよろしくね。」
そして、
「琉生ちゃん…」
っと、耳元でささやいて、行ってしまった。
一瞬、女子に戻ってしまい、赤面していた。そこに詩芽里が話しかけてきた。
「ねぇ、ねぇ、イケメンと何話してたの?女子に戻ったのか知んないけど、顔、赤いよw」
「よく分からないけど…ねぇ、笑わないでよ。でも、一瞬だけ女子に戻ったのは認めるけど…一瞬、だけ、だからね…」
「ふ~ん。そうなんだ。よく分からないんだ~。女子に戻ったって認めるんだ~」
「あっ、関中さ~ん」
結局、クラスメイトの女子が僕を囲んで、高校生活が始まった。詩芽里は笑って、逃げられた。(あとで、たくさん奢ってもらおうかな~www)