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2151-Nina-④

早朝、外から騒がしい音が聞こえてきた。


普段聞き慣れない音だ。


何故か悲鳴も聞こえる。



その音に、ニナが起きる。



「さて、今日からまた狩り頑張ろう!でもなんか外が騒がしいな。」



【いつも通り、大きな弓と矢を持って、外に出てみる事に】



「え...?」



【外は更地になって、ニナの家だけ森林に近く、高い所にあったので無事ではあったが、武装してあるロボットがこっちに向かってきてるのが見えた。】



「あいつらが私の村を...!」



【そう言って、ニナは射程範囲内に入ったロボットを狙って矢を放った。】

【しかしロボットはその矢が当たるどころか、矢を反射させてニナの方へ飛ばした。】


【ニナはギリギリの所で回避したと思ったが、気がつけば左腕が吹き飛んでいた。】



「ぁぁぁぁ!!」



【その痛みは、声が出せないほどで、口を大きく開けて痛みに耐えながらも、森林の方に逃げた。】


ニナ「なんなのあいつら、私は夢でも見てるの?」

ニナ「でもこの痛み、夢なんかじゃない。現実なんだ。」

ニナ「ってことは、もう村人達は...」


ニナ「いや、他の人の事なんて今はどうでもいい、まず私が生き延びる事を考えないと...!」


【ニナは出血多量で意識が朦朧としていた】


ニナ「私ってなんだろう...今までやってきた事、全てが無駄になった感じがする...」

ニナ「毎日泣くのを我慢して、1人でイノシシを狩って、1人で生きてきて、1人で戦えるようになった...はずなのに、なんで?なんでなの?なんで...」


ニナ「私にお母さんとかお父さんが居れば、今すぐにでも抱きつきたい。今までやってきた事も褒めてもらいたい。」


ニナ「でも私は...」


【ニナは生まれてからずっと心に溜めていた辛い思いを全て涙と鳴き声で吐き出した】


ニナ「私ってなんなの?皆から人類の希望とか言われてたのに、こんな扱いされて...何が希望なのよ...!」




「「はぁ。私って一体なんだろう...」」




【出血は止まらず、やっとの事で到着した森林の奥の広場で倒れた】

【そこに精霊が来た。】



精霊「ニナ どうしたの? どうしたの? どうしたの?」

と精霊は書き続けた。


ニナ「...あぁ、君が居たか、私の唯一信用出来る人...いや、人じゃないけど...君なら人類の希望を...」



ニナはこう書きながら言葉でも同じように伝えた。


「ことばを おぼえてくれてありがとう。わたしたち、じんるいのことを わすれないでね。」

「言葉を覚えてくれてありがとう。私達、人類の事を忘れないでね。」


【ニナは涙を流しながら静かに亡くなった。】




ニナに言葉を教えて貰っていた精霊は、ニナが亡くなったのを目の当たりにした。

精霊は、大きな悲しみと怒りに包まれ、突然変異を起こした。


そして狐の姿に変わり、毛色も血のような濃い赤色に変わった。


ニナの血を追って向かってきたロボットを、その精霊が見ただけで、地割れが発生し、ロボット達を巻き込み、混沌とした雲を発生させて大雨を降らせた後、雷を放ち、ロボット達を感電死させた。

その後、まだ怒りが止まらない精霊は、ロボット達が居た所に火災を発生させて、粉々に燃やされた。



流石に命の危険を感じた他の精霊達が、力を合わせて突然変異を起こした精霊を深い眠りに誘った。




イオ(突然変異した精霊)「ニナ...たすけられなくてごめんね...」

イオ「なんかすごくねむたくなってきたよ...ちからつかいすぎたのかな...」


「いかないで...ニナ...」



そして、イオは深い深い眠りに入り、姿も元に戻り、精霊達はイオを起こさないようにゆっくり持ち上げ、森林の最も安全な場所に連れて行かれた。




2151-Nina and Sprit - End


Next

2151-N|ne w page

これでニナと精霊は終わりです。

なので、このタイトルでの投稿は以上となります。


イオの続編ストーリー【2151-新たなページ】は、まだ完成していないので次回の月曜日の投稿はお休みします。

来週の木曜日から投稿する予定なので、よろしくお願いします。

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