2151-Nina-①
① / ⑤
~あらすじ~
人類が、まだ生きている時代の話。
この時既に人類は、ロボットの恐怖に怯えながら生き、気がつけば人類は10万人を切っていた。
とにかく生き延びる為に、人類は出来る限り分散し、気付かれないように生活していた。
数は毎年減り続けていたが、分散した事により、多少抑える事は出来た。
それでも数は減り続ける一方だった。
細々と森林近くで暮らす少女の名前は、「ニナ」
村で十数人ほどで生活している。
そして、ニナは特別な能力を持っている。
その能力とは、精霊が見えること。
逆に、普通の人には見える物が見えなかったりする。
ただ本人はその事に気付いてなく、周りの人間には幻覚だと言われ、日々生活していた。
そして何故か、ニナだけイノシシ狩りに行かせて、他の者は農業などで働かせていた。
~あらすじここまで~
ニナ「今日も面倒くさいけど、生きるために狩りに行かなきゃ」
まだニナは8歳で小さいが、人類も少ない。
遊んでる暇など無いのである。
自家製の大きな弓と矢を持って、今日も狩りに出かけるのであった。
ニナ「よし、5匹狩ったし今日は帰ろう。」
【今日もニナは森林の手前で、うり坊サイズの小さなイノシシを5匹狩って荷台に乗せて、年上の村人に運ばせた】
村人「やっぱり、昔と比べてイノシシのサイズが小さくなってきてるよな...」
村人「そもそも2,3匹居れば2日以上は無くならなかったのに、今なんて1匹で2人分程度しか賄えないなんてな。」
ニナ「文句を言う前にとっとと運んで解体してきてよ。」
ニナ「...いくら私が一番年下の子供だからって、イノシシ狩りを私1人でやらせるだなんて、本当に大人は酷いよ。」
【と、呟きながら家に帰り、毎日少しだけ貰うイノシシを食べるのであった】
【次の日】
ニナ「今日も面倒くさいけど、生きるために狩りに行かなきゃ」
【毎日同じ事を言いながら、今日もニナは大きな弓と矢を持って狩りに出かける】
ニナ「さて、あと1匹で5匹目になるな、頑張ろう。」
【しかし、何故か周辺を探しても5匹目が出てこない】
ニナ「自分の為にも5匹目は何としてでも狩らないといけない...」
「うーん、これは怒られても仕方がない事だ、自分の為に奥に行って探しに行こう。」
こうして、ニナは森林の奥へ進むことにした。
そして、5匹目のイノシシを見つけた。
ニナ「よし、これで飯が食える。」
【と、戻ろうとした時、ニナの後ろに1人の小さな精霊が立っていた。】
ニナ「お前は...イノシシなのか...?」
精霊「...。」
【見た目は、全体が青っぽい感じで、子狐が人間と同じように二足歩行させたような姿で、尻尾が、もふもふなのが特徴であった。】
【そして、精霊は言葉も無く、どんどん森林の奥へ歩いていく。】
ニナ「ちょっと、逃げないでよ!」
【ニナは精霊に付いていき、森林の深い場所に進んでいった。】
【突然精霊は止まり、大雨で倒れた樹木に座り、ジーっとニナの方を見つめてきた。】
ニナ「何よ、そんな急に見つめてきて...」
精霊「...。」
そもそも精霊は喋ること以前に言葉が無い。
基本的に感情で物事を伝えるため、必死に感情で伝えていたつもりなのだが、ニナにはそれが全く分からなかった。
ニナ「なんか書いたら分かるかな?」
ニナ「試しに何か書いてやろう。」
【ニナは、「こんにちは」と地面に書き込んだ。】
【精霊も「こんにちは」と真似をした。】
ニナ「おぉ、書いてくれてる。面白いなこの変なイノシシ」
【ニナは引き続き、いろんな言葉を書いて、気がついたら2,3時間ぐらい経っていた。】
ニナ「あ、もうこんな時間だ!早く帰らないと見つかっちゃう!」
【最後にニナは「さよなら」と書いて帰っていった。】