謎の街
第3章謎の街
はっ・・・あれ?魔物は?恋葉は?ここはどこ?さらわれたのか?いろんなことが頭をよぎる。
「聖夜!?」
あ、あの声だ・・・
「恋葉!会いたかっったよ!」
「ちょ?落ち着いて?ね?」
「うん。」
「で、なんで恋葉がいるの?」
「朝起きたら、ここに。」
「そっか。僕もなんだよねぇ」
本当に恋葉だ。やった。これでこの世界にずっといられるぞ!ひゃっほい!
「で、職業は?」
「ヒーラーだよ」
「じゃあ属性は?」
「光だよ」
うお、最強の組み合わせじゃん。
「冒険者登録は?」
「した」
「よろしくね」
「うん!よろしく!」
「じゃあさ、行きつけの武器屋さん行こう、親方面白い人だから」
「いいよ」
「親方ー?」
「へいいらっしゃい、ってかあんたか。ん?その可愛いおんにゃの子は?」
「親方、おんにゃの子じゃないですよおんにゃの子じゃ。」
「おおすまん」
「元の世界で付き合ってた彼女です。この子も朝起きたらここに。」
・・・恋葉が震えている!怖いのか?
「恋葉?こーのーはー?」
「あ、ご、ごめん。ちょっと武器屋とか初めてだから、、、ちょっと、怖い。」
「で、そのおんにゃ・・ゴホン。その子の職業は?」
「恋葉?」
「あ、え、と、ヒーラーです、、、」
「おおそうか、んーじゃあ、この杖持ってけ!」
「あ、ありがとうございますっ」
「ああ礼はいいんだよ、頑張りな」
「ありがとうございます!、じゃあまた今度」
「ちょっと待った!親方、この剣研いでもらえないですかね?」
「普通ここは、いい流れで店を出る流れだろ普通ーー」
「すいません親方」
「ああいいんだよ、ちょっとまってな」
まだかなぁ・・・
「あねね、恋葉」
「ん?なにぃ?」
「いい親方でしょ?優しくて、おおらかで」
「うん!怖がって損したよ」
じゃあ、どっか別の街に旅に行こうかな、
「次、隣町行かない?ヒーラーがポーションもっいぇなくてどうすんだよ」
「いいよ、でも、親方は?」
「また、帰って来れば会えるさ」
「・・・うん」
-----三時間後-----
遅い。遅すぎる。剣ってこんな時間かかるのか?
「なぁ、恋葉、なんか呪文唱えてみてよ」
「うーん、火の玉出すくらいだよ?わかりやすいのだと」
「いいよ!暇だから見よう」
「しょうがないなぁ、えいっ」
「あっちいいいいいい」
「ごめんね(笑)」
なんで笑ってるんだよぉもう!
-10分後-
「おう!出来たぞ!」
「遅いよ親方!」
「すまんすまん、つい力入っちまった。ほらよ」
剣が輝いてる!なんだこれ、鏡か?
「ほら紙だ。上から乗っけてみぃ」
切れた!乗っけただけで切れた!凄まじい切れ味だ!
そした何より硬そうだ。いくら切っても切れ味が落ちなさそうだな。これは。
「親方天才!すげぇ。大事にします。」
「おう、気をつけていけよ」
「はい!行こうか恋葉」
「うん」
そのあと、どれだけ歩いただろうか
そう、僕は距離を知らなかったんだ。日が暮れて、とうとう野宿をすることになった・・・初めて一緒に寝るなぁ。ふへへ、、、
恋葉がすごい目で見ている!やましいこと考えてるのがバレたか?どうしよう、どう誤魔化そう?
「なんか変なこと考えてたでしょ」
「いや?そ、それよりさ、火つけてよ、焚き火しないと寒いよ」
「・・・えいっ。」
「いてぇよ!光線を当てるな!闇属性だから余計痛いんだよ!謝るから!変な目で見たのは謝るから!」
「いいよ、つけてあげるよえいっ」
ついた!いいなぁ楽そうで。あ!そうだ!火の特技で斬ってみよう!おりゃっ
ーーぶわぁぁぁっ!
「あっついよ!聖夜!何?やり返してるつもり?」
「ごめん!」
「ゆ・る・さ・な・い!♡」
「ひぃぃ!ごめんなさいーーーー」
この後逃げ回ったことは言うまでもない。
ーー翌朝ーー
「聖夜!せーいーや?起きてー」
目覚めにこの声聞けるのはなんという至福だろうか。
「今日も歩くんでしょ?いくよ?」
「おう」
「ここが隣町か、」
「そうみたいだね」
そこは、思ったような街ではなかった。家は壊れ、人の気配がない。魔物に襲われたのか?天災か?
「ねぇ、もう少し町のこと知りたくない?」
「そうだな、入ってみようか」
本当に何もない。あるものといえば壊れた家、瓦礫は散乱しているが、物がない。おかしい。明らかに生活していた跡がない。
「ねぇ、なんかおかしくないか?」
「確かに、おかしいね。」
「聖夜、これみて」
「ん?あっ!」
それは地下に続く道だった。、奥には町がある。
「入ろう」
「わぁ町だ!」
「わぁまちだ!」
ハモった!そうだよな、嬉しいもんな
「お邪魔しまーす」
「いらっしゃいませ。ポーションはいかが?」
「回復のポーション5つ!」
「サイズは?S、M、L」
ポーションってサイズあんの?初めて知ったわぁ
「Mサイズで」
「ご一緒にポテトはいかが?」
マ◯クか!いらねぇよ!
「いりません」
「スマイルいりますか?」
まぁ0円だしいっか
「お願いします」
(ニッコリ)
心の底からの笑顔だ!嬉しいなぁ
「ポーション5点2738円、スマイル一点5000円で、7738円になります!」
0円じゃないのかよ!先に言ってくれよ!たけぇよしかも!
「これで」
「ありがとうございましたー」
えらいぼったくられたなぁもう。
「じゃ、宿屋にでも行くか。」
「うん」