〜冒険の始まり〜
この小説を読んでくださって、ありがとうございます。
第1章 冒険の始まり
・・・・・目が覚めた。
見慣れた天井、見慣れた布団、見慣れたフィギュア達、見慣れた剣・・・・・・・・・・・・・・・・・
剣!?
なにそれ、え、え、これ切れたりするのかなぁ
ーーーーースパッ
「いてぇぇぇ」
なんだよ本物じゃねぇか、ちょっと親に聞かないと、
「・・・」
「どこだここはああああああああああああああ」
扉の前は見慣れない街、振り返るといつもの部屋。
「そこの兄ちゃん!」
・・・誰だよお前。
「いい剣持ってんじゃんかよ兄ちゃん」
「それはどうも。」
「今なら10000円で買ってやるよ」
「結構です」
なんなんだよここは!どこだよ!は?もうどうせ帰れないんだよ僕なんか。もういいや。どうにでもなれ!
ーーーーどうしよう。なにしよう。
2つの剣と、普通の服。カシミヤのセーター。お、そうか。なんか殺せばいいんだ。
外に出てみた。なんかキモいやつがいっぱいいる。ゲームでみたやつとは大違いだ。はぁ。
「オイ、ソコノニンゲン」
「うおあっ!なんかこいつ喋ってんぞ!」
「オレラダッテシャベルンダヨクソガ」
「まぁ、とりあえずしらねぇけどしねぇぇっ」
ーーーーずしゃぁぁっ
殺ったか?殺ってしまったのか?ん?お、金だ!
ーーー1000円かよ。
しゃあねぇな。もっとやるか。
・・・なぜこうなった。所持金は100000円持ってた剣。目の前には、やけに強そうなモンスター斬っても斬っても死なないモンスター。終わりだ。死ぬんだ僕は。
・
・・
・・・
・・・・逃げろ!
うおぉぉぉぉぉっっっっっっっっっっ
逃げ切った!街だ。
「おい。そこのガキ。そんな装備で敵倒してんのか?」
「誰だよ。お前には関係ねぇだろ」
「そんなに死にたいの?」
へ?死にたくないけど?
「死にたくないです」
「じゃあなにすればいいかわかるな?」
「防具を買う」
「違う!武器だよ武器!」
「ちょっと俺の武器屋に来てみぃ、売ってやるよ」
・・・来てしまった。
すげぇ。マジの武器じゃん。
「好きなの言ってみぃ。説明してやるよ」
すごいのあり過ぎんだろ、ヤバくないか?おっこれ軽そうだなぁ。
「おじさん!これは?」
「おじさんじゃねぇ!親方と呼べ!親方と!」
どうでもいいから早く言ってくれよ
「親方!これは?」
「それはなぁ、二刀流専用の武器でな、攻撃力は高いぞ」
「これは?」
「それはハンマーってんだアンタには使えねぇよ」
おっ、そんなのがあるんだ。
「これは?」
「それもアンタには使えねぇよ」
「これいくら?」
「いくら」
「・・・」
「・・・」
「ごめんなんでもない」
「おう」
「親方!わかんない!おすすめどれ?」
「これだな。アンタが最初に選んだこれ。アンタには使いこなすのは難しいだろうが。まぁ、そのうち使えるようになるさ。その時は、俺が特上の武器をお前にやろう。ああそうだ。剣が折れたり、新しいものが欲しくなったりしたらまたこいよ!今度はタダでやってやるよ。」
「また来まーす」
「おう!おとといきやがれ!」
違うだろそれ「またこいよ!」だろ
カッコいいなぁこの剣
二刀流になったよ、僕。本当に戦えんのかなぁ
寂しい。家に帰りたい。恋葉に会いたい。普通の人間なのに。僕だって!身長も高くないし!
もう一生恋葉に会えずに死ぬのかな。僕。
第1章 end
最後まで読んでくださってありがとうございます。どうだったでしょうか?初めて小説を書いたので、つたない部分もあるかと思います。自作も楽しみにしていただけると嬉しいです。