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7.やって来ました神殿です

 さて、やって来ました神殿です。


 ふわぁああああ、これぞ白亜の神殿。凄ーい、綺麗ー、口をあんぐり開けて上を見上げちゃいますよー

 天井には美しく繊細な絵が描いてあり、ステンドグラスも凄く綺麗。

 もう、語彙力がなくて凄いとか綺麗とか美しいとかしか出て来ないんですけどー

 天井も壁も床も内装も全てがビューティフルですよ!


 前世では海外旅行に行ったこと無かったし、今世ではずっと森の中暮らしだったから、こんな綺麗な建物見たの初めてなんだよね、感動したーきゃっほーい!

 


 おっと厳かな場所なのにかなりテンションが上がってしまったよ、いけない。いけない。

 うーん精神年齢は少なくとも四十五歳以上の筈なんだけど、最近は実年齢の精神に寄ってきてる気がする。

 実際子供なんだからそれで良いとは思うけど。



 「おーいユーキや、こっちだよ」


 「はーい、じぃちゃま、いまいくねー」


 呼ばれてる、行かなきゃ。

 


 はぁ……遂にこの時が来たんだわ……この世界に生まれて約五年、意識が芽生えたのは三歳頃だったけど(助かったわーオムツ替えとかミルク飲んだ後のげっ〇とか……何の羞恥プレイかってーの)、一応子供なりに出来る範囲で体力作りや知識の取得はしてきたつもり。


 神様は『慰謝料みたいなモノだから』って色々と便宜を図ってくれたみたいだけれど、実際に見てみないとどんなスキルをくれたのか分からないし、貰ったものに胡坐をかいて自分自身、努力をしないのは何か違うしね。


 そんなことを考えてたらとうとう私の番。ドキドキするー

 

 「では、この神様の像にお手を触れ、お祈りして下さい」


 神官様にそう言われ、クリスタルのような神様の像にそっと触れた。


 するとーー


 うわぁあああああ、何コレ!?

 実際には光って無いけど、何か感覚的な光の洪水?力の奔流?みたいなモノが身体に入ると言うか……

 ぐわぁあああああ、足を踏ん張ってないと流される、押し潰されるーー


 

 「…………キ、ユーキ、どうしたの、大丈夫かい?ユーキ?」


 「はっ、はぁ、はぁ……ばぁちゃま?」


 「急に苦しそうにしだしたから驚いたよ、大丈夫かい?」


 「うん、もぉだいじょううぶ」


 

 はぁ、ビックリした。

 実際には数秒のことだったみたいだけど……皆んなあんな感じになるのかな?五歳児にあれはきっついと思うわー潰されるかと思ったもん。



 「ねぇばぁちゃま、みんなあんなふうに、ぐわぁあああってなって、たえられるの?」


 「うん?ぐわぁあああって何だい?」


 「んーなんか、ひかり?ちから?みたいなモノがぐわぁあああってながれこんでくるかんじ」


 「いや、そんなの聞いたこと無いねぇ……アタシの時はたしか、像に触れたら暖かい何かに包まれた感じがしたね」

  

 「ワシの時もそうだったぞ」


 あれー?私だけなのかなぁ、んーまぁ良いか。


 「そーなんだね、なんだったのかなぁ……あ、ところでつぎはどぉするの?」

 

 「そうそう、次は……」



 先程の神様の像は、両手を軽く広げたポーズになっていて手のひらが上向きなんだけど、その手のひらの中に謎の金属片が現れるんだって、まるで神の奇跡。あ、実際その通りなのか。


 私のも無事ありましたよー

 なんか薄ピンク掛かった金属?みたいな物。

 あれ、これが【銅】なのかな?赤茶色って言ってなかったっけ。

 うーん実物を見たことないから、此方の世界ではこんな色なのかな?

 

 あれ?なんか皆んな固まってるけど何だろう?

 なんか変だった?


 「じぃちゃま、ばぁちゃまどうしたの?」


 「い、いや、なんでも無いさね。ちょーっとばかり珍しいモノを見たから良く見てただけだよ……ねぇ爺さま?」


 「お、おぉ、そうだとも、ちょーっとばかりな」


 「ふーん?」 


 良く分からないけど……あ、たしか私くらいの年で【銅】って親が大喜びするレベルだって言ってたっけ。だからかな?ちょっとくらい珍しいモノならまぁいいか。


 「かこうかぁあたしはなににしようかなぁ……」


 

 悩んだ末、腕輪にして貰いました。

 サイズ自動調整機能と清浄機能付きだって、おぉ凄いね。



 ーーさて、其れではとうとうお待ちかねのステータス確認行ってみましょうかね。


 おぉう、ドキドキしますわ。

 口に出して言わなくても良いらしいけど、あえて言ってみますよ。

 

 「ス、ステータスオープン!」


 あ、ちょっと声が裏返っちゃいました。

 


ユーキは心の中で思っている時の方が饒舌です。

身体はあくまでも五歳児なのでー



(2018/10/08改稿)メタルピース入手の辺り変更しました。

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