4.やっぱり一番の興味はもふもふです
魔法については、向こうの世界を知っている神様にお任せしようと思っている。
アークディアだっけ?そちらの世界の魔法がどんなものか分からないし、基本な物を頂いたら後は転生してから自分で学んで行けば良いし。
だから、他には……
「向こうの世界は医療が発達してないと聞いたので、ある程度丈夫な体と……後は危険が多いなら最低限それに対処出来る位の身体能力があると良いですね。
あっ、それと出来れば、で良いのですが……食べても太りにくい体質になりたいなぁ……なんて……」
私は先の通りまぁまぁ胸があり、はっきり言って運動するのに邪魔で仕方ない。
知ってますか?胸には【クーパー靭帯】ってのがあって、この組織が胸を吊り上げるワイヤーの役目をしてくれてるんですけど、激しい運動などで胸が揺れると靭帯が伸びたり切れたりするんですよ。
ワイヤーが切れたらどうなると思います?後は下降するだけですよ!
そうですよ、年齢だけじゃ無いんです。年齢だけじゃ無いんですよ!
大事なことなので二回言いましたよ。
大きい人程リスクが高いっすよ!おっと少しばかり熱くなってしまいました。
だから好き好んで運動しようと思わなかった。えぇ運痴ではありませんよーけして。
学生の頃は文化部だったし、元々アクティブな性格ではなかったのでここ何年も運動らしい運動は全くと言って良いほど無縁だ。
しかしそれが災いして、先日の会社の人間ドックではとうとう軽い脂肪肝と出た。ガーン、ショック!
確かにここ数年お腹周りがヤバいと思ってはいたが……
年取ってくると痩せないんだよ!ホントに! あ。涙出てきた……
神様にこんなことお願いしてすみません。でもこれは切実に、太りにくい体質をお願いしたい!胸もささやかで良いです。お願いします。マジで……
『ふんふん、丈夫な体ねぇそれならぁ……病原菌、ウィルス、寄生虫、えーっと呪い……んー面倒だからぁ全てのぉ異物はぁシャットアウトでぇ……
あ、でも全てにしちゃうとぉ将来的にこどもがぁ……うーん……あ、精神と連動させてぇ本人が受け入れる場合はOKって事でぇ……そんな感じで遺伝子を……フフフ、うん良い感じぃ☆
後はぁ……身体能力はぁ怪我したら嫌だからぁ……あの世界の高位魔獣はぁえーっと古竜種だっけぇ?まぁ良いかぁ……十倍の威力の攻撃でも傷つかない位なら大丈夫かなぁ……やっぱりぃ念の為、更に倍っと☆
でもぉ普段の生活で力強いと困るからぁ……』
意外と細かな所に気が付く神様だった。
しかし、元々古竜種は人間の数十倍の攻撃力を持っている。
その古竜種の更に二十倍の攻撃力を持たないと傷つけることすらできない身体……この時点でほぼ無敵状態になっている。
一体何と戦おうと言うのだろうか……
最終的に身体能力がどえらい事になってしまうのだが、当たり前だがまだ生まれ変わっていないので気付いていない。
『あと体質ねぇ……やっぱり女の子にとったら大事だよねっ☆
でもこれは簡単に解決だよっ えーっと、体にぃ状態保存と形状記憶を組み込んでぇ……
年は……こうやって……うん、バッチリ☆』
どうやら身体の構造自体変わってしまいそうだーー
自分の思考にダメージを食らっていたので、幸か不幸か神様の色々とアレな呟きは耳に入っていなかった。
「今更ですが、アークディアというのはどんな世界なんですか?生態系が地球に近いと言いましたが、人や生活なんかは違いがあるのですか?」
『それについてはワシから説明しよう……あやつは今忙しそうなのでの……』
マネキンみたいで表情は分からない筈なんだけど……なんかお顔に苦労が見えた気がするーーお疲れ様です。
『先ずアークディアには内人族ーー普人族、エルフ族、ドワーフ族じゃな。
それと獣人族ーーこちらは多種多様な種族がおるが主に金獅子族、銀狼族、赤熊族、黄虎族、青象族、黒大猩々族、白犀族の七族が治めておる。
あとは外人族と呼ばれる、魔人族、天人族、鬼人族がおるが……こちらは滅多に会うことがないじゃろう。』
獣人族!ちょっと心ときめくんですけど!でも象とか犀とかもふもふじゃない獣人も居るんだねぇ
まぁ現実はそうだよね、うん。
『地上には五つの大陸があり、それぞれ普人族、エルフ族、ドワーフ族、獣人族、鬼人族が治めておる。
それ以外には天空に天人族、地下には魔人族が治める地があるな』
天空や地下はもちろんのこと、鬼人族の治める大陸も断崖絶壁に囲まれ、数千m級の山々が連なる極寒の地にある為、普通の人族は近寄る事が出来ないし、元々この三種族は自分の国から殆ど出る事はないらしい。レアキャラかっ
文明レベルは中世ヨーロッパくらいで(うん、テンプレ)魔法のお陰で衛生面は大丈夫らしい。
汚物垂れ流しは無いらしいよ。
あと、人はどの種族でもほぼ全ての人間に魔力が有るらしい。
この世界には電化製品は無いが、その代わりに魔道具が有るのでそれ程不自由しないみたい。ホッ良かったぁ……仕方ないとは言えあまり不便だと大変だもんね。
動物は魔力が有るものと無いものがいて、有るものは魔獣と呼ばれている。外見的な違いは目の色で、魔獣は黒に赤い瞳なんだって。
後は、体内に魔石があり肉や皮など素材的にも優れているみたい。
よくある話のように、この世界にも冒険者という職業があり、ギルドで様々な依頼や魔獣などの素材を売ってお金を稼ぐみたいよ。ランクが高く人気の冒険者になると指名料だけでもかなりな金額になるみたい、凄いね。
こっちの世界でもカリスマ〇〇とか言ってメディアで取り上げられたり、人気の人やお店は予約が取れないとかって話聞くもんね。どこの世界も同じだねー
そ・し・て!魔獣の中には人間と主従契約する個体もいるらしい!コレ大事!!
全ての魔獣がそうではないらしいが、その魔獣と出会ったら、主となる自分はその力を誇示し、相手がそれを受け入れる事で契約が成立するみたい。
そこんとこの話が凄ーく気になります。一番興味あります。もふもふ相棒欲しいっす。
また、幻獣と言われる個体もいてフェニックス、ユニコーン、フェンリル、スレイプニル、グリフィン、ガルーダ、ケットシーなんかがそうらしいんだけど、(まだいるけど直ぐには思い浮かばないー)幻獣に会うことすら希なのに、会えても力を誇示出来る人間なんてそうそういないので契約はまず無理っぽい……うわーん残念。
でもでも確率は0ではないんだよね。ほら宝くじも買わなきゃ絶対当たらないけど十枚買えば百万分の一の確率で当たるんだよ。可能性はあるんだよーーー
おっと、少々取り乱してしまったわ……コホン。
えーっと、それ以外にもゴブリンとかオーク、スライムなど所謂モンスターと呼ばれるものもいるとの事。
うーん……やっぱりラノベやゲームなどでよく出てくるものとかなり似通っているよねー
さっき神様が言っていた『想像上のものじゃない』ってのはホントなのかも……企業秘密とかナニ?!
『お主は普人族に生まれる事になっておる。
普人族の大陸はアークグランデと言い、王国、皇国、宗教国家、諸国連合国家などで構成されておるが、どの国にどのような身分で生まれるかはワシにも分からぬ。
故そのあたりは転生後実際にお主の目で確かめた方が良かろう』
「そうですね、転生してからの楽しみにします」
主にもふもふとかもふもふとか。
昔から動物が大好きで飼いたかったけど、いくら多少余裕があったって母ひとり子ひとりで、ましてやアパート暮らしだったからねー
泣く泣く諦めて一人で動物園行ってましたよ……(遠い目)
そ・れ・が!受け入れて貰えれば相棒ですよ相棒!!
ふわぁああああ、楽しみだーーーー
と自分の世界に入っていた私は勿論もう一人の神様の存在をを忘れていましたよー
『……ふんふん、何処に生まれるか分かんないしぃ魔獣契約したいならぁ……運はめっちゃ良い方が良いよね☆後はぁ慰謝料分のスキルがアレとコレとぉ……うん。OK☆……ついでにコレも行っちゃう?うん。行っちゃおぅ……フフフ良い感じぃ☆』