小学校前半
完結は供養のつもりでさせます。
幼稚園を卒業した。二度目だったがまぁまぁ楽しかったと思う。
来月から小学校に行くことになる。もちろん京介も一緒だ。 そしてやっと学力チートを発揮できるようになる。…まあ高校で詰むことが確定してるので程々にするけど。
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小学校に上がって一番変わったのは男女の扱いに区別が付いたことだろう。学校には特に男として扱えとも言ってないし、女子トイレも使うようになった。スク水を着たときは羞恥やら屈辱やらが混じりあって倒れそうになったが。
とにかく!一応小学校生活にも慣れていった。……なのだが
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「紀伊ちゃん。となりのクラスの男の子がよんでるよ?」
「んえ!?…あ、ありがとう…」
そう、前世からの呪いである人見知りが発動してしまったのだ。
幼稚園の時は大丈夫だったのだ。まだ感情や考えを隠したりはしないからわかりやすかった。だが小学生にもなると拙いながらも笑顔や泣き顔で考えを隠してしまう。そしてそれに気付いてしまった時どんな顔をすればいいのかわからなくなってしまうという前世からの悪癖である。
「紀伊~帰るぞ~」
「ん。は~い」
まあいったん話すようになってしまえば大丈夫なのだけど、私にとってそこまでの道のりが果てしなく感じてしまうのだ。…一人でも話す友達がいればそれすなわちボッチではない(と信じたい)。
んでな、今日はな…と隣のクラスで起こった今日一日の出来事を話す京介の話を聞きながら家まで帰ったのだった。あ~平和だな~。