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卯月三日
掌が 触れれば走る 衝撃に
運命の光 雷の恋
隣を歩くあなたに、そっと手が触れてしまった。
それはほんの一瞬だったけれど、どきどきして、なんだか僕の気が狂ってしまいそうだったよ。
「あっ、あの」
まずは当たってしまったことを謝ろうと思ったのだけれど、あなたは僕に、悪戯な笑みを向けてくる。
「赤い顔してんじゃねぇよ。それとも、手、繋ぐか?」
「……うん」
僕をからかうようなあなたの笑みに、僕はつい頷いてしまっていた。
それにはあなたも驚いたような顔をしていたけれど、指を僕の手に絡めてくれる。
掌と掌が重なって、僕は強い衝撃に襲われるようだった。
これが運命の恋というものなのかな……?
そんなはずもないのに、そう思ってしまっている僕がいた。全てを恋と惑わす、甘く穏やかな春のせいにできたなら、あなたとの恋愛も楽しめるのかな。




