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365個の物語  作者: ひなた
弥生 春が近付く想いは膨らむ
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弥生五日

  春芽吹き 動物たちも こんにちは


 暖かくなった、そう思ったら寒くなって。また寒くなった、そう思ったなら急激に暖かくなったり、暑いほどにまでなったりする。

 移ろいやすいのは、秋の空ばかりじゃなくって、春の気温だってそうさ。

 あっそれを三寒四温というのか。……いや、あれは冬の言葉だったような気もする。

 何にしても、最近は暖かかったり寒かったりで大変だったのよ。

 だけれどもね、もうやっと、本当に暖かくなってきたって感じなのかな。

 だって人間の服は毎日変わっているけれど、今日は遂に、動物たちが森から出てきたようだもの。

 といっても、もちろん、僕が森へ行ったわけじゃあない。

 そもそも僕が森へ行ってしまったなら、当然冬眠中の動物たちに会えてしまうからね。

 そうじゃなくって、動物たちに会うことができたから、冬眠が終わったんだってわかるんだろう。

 動物たちは村のだれよりも正しい。

 勉強なんてしなくても、いつになったら季節は春に変わった、どうしたら生きていかれて、そうした大事なことは、全て知っているんだから。

 僕は動物たちに挨拶をして、春の訪れを村長さんに知らせてあげようと急ぐ。

 村長さんを、冬眠から起こしてあげなくちゃいけないからね。

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