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如月二十八日
訪れぬ 四年に一度 特別日
明日は二月二十九日、四年に一度しか訪れない日なのである。という嘘は置いておくとして、今日は二月二十八日であり、明日は三月一日だ。
遂に、明日には、三月に入ってしまうというのだ。
どうして二月には、二十八日しかないのだろうか?
三十一日の月と、三十日の月があるのは、まだ納得がいく。けれども、二十八というのはいくらなんでも少ないし、四年に一度二十九日になるだなんて、わかりづらいのではないか?
カレンダーに問い掛けてみると、私が決めたわけでなく、私はそれを示しているだけだと、そのように返されたような気がした。
もちろん、実際にカレンダーが話をしたわけではないけれどもね。
そういえば、二月二十九日が誕生日の人って、どうなんだろう。もしかして、四年に一度しか年を取らないのだろうか。
どれもどうだって良いことだけれど、今日という日には、疑問が湧いて仕方がない。
正確には今日にではなくて、明日に。それも、今年には存在しない、だのに去年には存在した、不思議な日に、だけれども。




