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365個の物語  作者: ひなた
如月 インフルエンザ大流行
55/365

如月二十四日

  大流行 一家の一号 ごめんなさい


 良かったことに、彼女はインフルエンザがうつったりなかったらしい。

 心配していた僕にとって、それはとても嬉しいことで、安心できることであった。

 病気で寝込んでいる僕が、心配するというのもおかしな話だけれど。

 何にしても彼女は今も健康で、いつものように元気いっぱいだという。

 しかし物語は、完全なハッピーエンドを迎えたりなどしない。

 彼女は大丈夫だったのだけれども、僕の家族内で、インフルエンザが大流行してしまったのだ。

 完全に原因は僕にあるだろう。

 まさかこんなするつもりなんて、なかったんだ……あぁ……僕は、なんてことをしてしまったんだろうか。

 今更になって、自分の罪の重さを理解するけれど、もう既に遅し。

 ほんっとうにごめんなさいっ!

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