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如月二十四日
大流行 一家の一号 ごめんなさい
良かったことに、彼女はインフルエンザがうつったりなかったらしい。
心配していた僕にとって、それはとても嬉しいことで、安心できることであった。
病気で寝込んでいる僕が、心配するというのもおかしな話だけれど。
何にしても彼女は今も健康で、いつものように元気いっぱいだという。
しかし物語は、完全なハッピーエンドを迎えたりなどしない。
彼女は大丈夫だったのだけれども、僕の家族内で、インフルエンザが大流行してしまったのだ。
完全に原因は僕にあるだろう。
まさかこんなするつもりなんて、なかったんだ……あぁ……僕は、なんてことをしてしまったんだろうか。
今更になって、自分の罪の重さを理解するけれど、もう既に遅し。
ほんっとうにごめんなさいっ!




