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如月十六日
チョコレート 食べてなくなる ものだけど
歓び嬉しさ 永久保存
チョコレートは、食べたらなくなってしまう。
とはいえ、食べなかったら、もう食べることもできなくなってしまうのだから、食べるしかない。
ずっとそのまま取っておくことができれば良いのに、食べ物であるからには、それは叶わないのだ……。
しかし、彼女からチョコレートをもらったという、この嬉しさは、チョコレートがなくなったからといって、失われるものではない。
むしろ僕がチョコレートを食べたことにより、僕の中に更なる歓びが沁み亘っていくようだった。
この気持ちは、いつまでもなくなったりしない。永遠に僕の中に留まり続け、僕を幸せな心地にさせ、僕に夢を見せるんだろう。




