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365個の物語  作者: ひなた
如月 君の素直なところが見たくて
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如月十二日

  そわそわと 高鳴る胸を 隠しても

      煩い鼓動は 自然と伝える


 今日は二月十二日。明後日は、バレンタインデーだ。

 つまり今日は、バレンタイン前、最後の日曜日というわけで。

 ああもう! 僕ったら、考え過ぎだよ、意識し過ぎだよ、気持ち悪いよ、気持ち悪がられる。

 今になってから、わざとらしく態度を改善して、アピールをするつもりはない。

 意識なんてしたくないのにっ。

 二日前からこんなにも意識をしている。なんてことがバレたら、もし僕にチョコレートをくれようとしている子がいたとしても、やっぱり嫌になってしまうかもしれない。

 普段通り、普段通りだ。

 それにあまり期待をしてしまったら、裏切られたときに辛いからね。

 なんとか高鳴る胸を隠そうとするのだけれど、それだけでは無駄なようだった。

 鼓動が早い。音が大きいよ。馬鹿。煩いよ。

 こんなんじゃあ、絶対に気付かれてしまうじゃないか……。

 バレンタインなんてどうでも良い、なんて、そんな嘘は言えないものね。

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