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365個の物語  作者: ひなた
如月 冬の恋は一方通行のようでもあり、……だけど重なっている。
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如月七日

  冷えたのは 体だけよと 願いける

      変わらぬ愛は だれも持たぬのに


 嫌だ、認めたくない。認めてしまったなら、諦めてしまったなら、本当にすべてが終わってしまうようで、私は否定を続けた。

 だれに言うわけでもなく、たった一人、全てを否定し続けた。

 否定したところで、私が認めなかったところで、何も戻って来やしない。

 それくらいのことはわかっているのよ。

 でもだからって、そんな簡単に諦めるはずがないじゃない。

 私はまだあの人のことが好きなの。

 わかっている、わかっているわ。私が悪いってことくらい、痛いほどにわかっているわよ。

 何人もの男に愛を囁いて、最初にあの人を裏切ったのは、たしかに私の方。

 愛も信頼も裏切って、冷たい欲に溺れたのだ。

 だけど、反省しているの。もうこんなことはしないって、同じことを繰り返しはしないって、誓ったのよ。

 もう一度だけやり直させてほしい。

 付き合い始めた頃の、ラブラブだったあの頃の、幸せな二人に戻りたいよ……。

 きっと冬のせいよね。

 寒くなって、体が冷えてしまったものだから、愛も冷めてしまったような、そんな気になっているだけ。

 夏が近づいてきたなら、また気持ちも高ぶって、二人の愛は帰って来るの。

 だから私はそれまで信じて待っているの。

 諦めない。

 私とあの人は運命の相手なんだもの。別れてしまっただなんて、愛が亡くなってしまっただなんて、認めてなるものか。

 変わらずに私なあの人を愛し続けましょう。

 だから、だから、帰って来るまでの間だけ、これ以上体が冷えてしまわないように、他の人のところに行っているわね。

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