如月七日
冷えたのは 体だけよと 願いける
変わらぬ愛は だれも持たぬのに
嫌だ、認めたくない。認めてしまったなら、諦めてしまったなら、本当にすべてが終わってしまうようで、私は否定を続けた。
だれに言うわけでもなく、たった一人、全てを否定し続けた。
否定したところで、私が認めなかったところで、何も戻って来やしない。
それくらいのことはわかっているのよ。
でもだからって、そんな簡単に諦めるはずがないじゃない。
私はまだあの人のことが好きなの。
わかっている、わかっているわ。私が悪いってことくらい、痛いほどにわかっているわよ。
何人もの男に愛を囁いて、最初にあの人を裏切ったのは、たしかに私の方。
愛も信頼も裏切って、冷たい欲に溺れたのだ。
だけど、反省しているの。もうこんなことはしないって、同じことを繰り返しはしないって、誓ったのよ。
もう一度だけやり直させてほしい。
付き合い始めた頃の、ラブラブだったあの頃の、幸せな二人に戻りたいよ……。
きっと冬のせいよね。
寒くなって、体が冷えてしまったものだから、愛も冷めてしまったような、そんな気になっているだけ。
夏が近づいてきたなら、また気持ちも高ぶって、二人の愛は帰って来るの。
だから私はそれまで信じて待っているの。
諦めない。
私とあの人は運命の相手なんだもの。別れてしまっただなんて、愛が亡くなってしまっただなんて、認めてなるものか。
変わらずに私なあの人を愛し続けましょう。
だから、だから、帰って来るまでの間だけ、これ以上体が冷えてしまわないように、他の人のところに行っているわね。




