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如月六日
鍋囲み 和む君をも 傍で見る
幸せだから 冬も良きかな
外にいるともちろん寒いけれど、家の中にいれば、いくら冬とは言えどもそんなことはない。
みんなで鍋を囲んでいれば、暖かいどころか暑いくらいである。
「あぁ、幸せ。これがあるから、冬は良いのよねぇ」
ほっこりという文字とお花が周りに見えそうなくらい、君は幸せそうに、蕩けたような表現をする。
幸せと言っている君を、傍で見ていられるだけでも、僕も幸せになってしまって、頬が綻んでしまうのだからいけない。怪しまれてしまうのに、ついにやけてしまう。
こんなにも幸せならば、寒さも冬も良いものだ。




