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師走三日
いつの日か 終わりゆくのか 終われよと
近きがゆえに 言の遠きよ
いつの日にか、どうせ終わって行ってしまうのなら、いっそのこと、すぐにでも終わってしまえよと。それならば、思い入れることがないのなら、ここまで寂しくなることもないのだというのにと。
あぁ、そう言ったのは、いつのことだったろうか。
寂しかった。ただ何もない日々が退屈で、寂しさに襲われて、それで僕はそう言ったのだった。
実際、こんなにも終わりが近くへ来てしまって、そのときと同じ気持ちで、同じ言葉を言えるかといえば、そのようなはずがない。
言えようはずがないのだ……。
本当に今すぐにでも終わってしまいそうなくらいに、近くにまで終わりが来てしまったものだから、そう簡単に口にできることではなくなってしまった。
もう、手遅れだから。
もう、寂しく思えるように、なってしまった後だから。




