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師走二日
過ぎ去るは 慌ただしくも あぁ早し
なんて慌ただしいことなのだろうか。
どたばたと過ぎ去ってしまった日々は、どこまでも慌ただしかった。いろいろなことがあったはずなのに、印象深いことの数々さえ、何も思い出すことができない。記憶に残っていると思ったのに、ここに来て、何も思い出せないのだから、意外なことである。
終わってしまった今となっては、それも当然なのだろうかと、思う気持ちがないわけでもないけれど……。
なんて慌ただしいことなのだろうか。
文月に確かに感じていた、過ぎ去る場所を見る初夏の季節とは、全くもって違っているのであった。言葉としてはおんなじはずだのに。
あぁ。




