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師走一日
どこそこへ 走りしときの 遅刻かな
師走は師走という名前を持つだけあって、どうにも忙しくて走り回ってしまうというもの。
間に合わない。
走り回って、間に合わせようとするものの、間に合おうはずもない。
あまりにも仕事量が多すぎる。積み重なっていくその量は、時間と少しも釣り合っておらず、遅れに遅れ、謝りに謝り、誤るばかりで謝りを入れるばかり。
あぁ、さすがは師走というもの。
霜月のその終わりには、年の終わりというもの意識したものだけれど、いざ師走となってみれば、忙しくてそのようなものは気になりもしない。
きっと、いつの間にか終わってしまうことにも、気が付かないのだろう。
終わりというのには、それくらいがちょうどいいの……だろうか?




