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365個の物語  作者: ひなた
霜月 大好きを伝えたくて。
334/365

霜月三十日

  白銀に 染まる白糸 霜月や

   何もなくまま ただ白きまま


 どこまでも、何もかもが、白いのです。

 外の景色を見てみれば、雪が降ったとかそういうわけではないのですが、世界が白いものですから驚きだとは思いませんか?

 まるで、魔法のようです。

 世界全体に、いえ、私が見える世界全体に、美しい魔法が掛かったかのようなのです。

 そして、私のためにそのようなことをしてくれる魔法使いは、たった一人しかいませんので、すぐにだれがしてくれたものかと思い当たりました。

 興奮して声を掛けてみたなら、

「人の力で、そんなことができるはずがないだろ。ただ、そこまで大きな存在になれているんだってことは、嬉しいことだよ」

 笑われてしまいましたが、嬉しそうにしてくれているのが私も嬉しいのです。

 この白い世界で、白い心でいられるのは、貴方が守って下さるからなのですね。強く、そう思います。

 つまり、簡単に言ったなら、大好きだってことですよ。

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