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霜月十三日
知らぬのは 何も知らぬと あれよとて
白く染まるは 十一の月
白い。どこまでも白かった。
雪が降って、世界が白く染まっているわけではないのだけれど、なぜだか世界は白く染まっているように思える。
何も知らないであったなら、何も知らないであったなら。
それならこの白のままに、この世界を生きられるのだろう。
白い。いつまでも白かった。
変わってしまえばいいのに、変わってしまいたいのに、白く、白く、白く白く白く、……白く。
あぁ、この世界は白くなんてなかった。
白くなりたいのは、僕だったのだろうか。
僕は何もかもわからなくなって、真っ白に染まってしまいたかった。
真っ白でありたかったのだ。きっと。




